足立佳奈の“今”から読み取る変化と成長 『今日好き』話題のテーマソング「ひとりよがり」を聴いて

足立佳奈の“今”から読み取る変化と成長

 そして、19歳の現在。足立佳奈はなおも今この瞬間だけの“変化”を音楽に刻み続けている。「ひとりよがり」を聴いたときにそう思った。自身初の「夏」をテーマにしたラブソングは、女性目線ではなく男性目線の歌詞。『今日、好きになりました。夏休み編』の出演者たちのもどかしい想いとリンクする部分もありつつ、彼女自身の「男性からこんなふうに想われたらいいな」という思いも込められているという。

 〈砂に残る足跡/波が消した足跡〉〈最後の花火〉といった夏に関するワードは、情景をリアルにイメージさせるとともに、二度と戻らない「君」への切なさが胸を締め付ける。〈忘れない 忘れられない/君と過ごせて幸せでした〉――そう結ばれる歌詞だが、途中、見落としてはいけないのが〈最初が君だから〉というフレーズだ。主人公にとって初めての「君」であり、これほどまで一途に想われる女子は本当に幸せ者だ。「恋する」側の男子、「恋される」側の女子。2人の情景が10代ならではのピュアネス満載に描かれた同曲は、10代ラストの今を生きる彼女にしか書けない歌詞かもしれない。そして夜の街を舞台にしたMVも必見。髪色も明るくなり、また一段と大人っぽくなった彼女が駅のホームでエモーショナルに歌い上げる姿に引き込まれる。そして17歳、18歳の頃とは明らかに異なる歌声。艶っぽさや憂いの成分が増え、「太陽」だけではなく「月」も表現できる振り幅の広いシンガーソングライターへと着実に成長していることがうかがえる。

足立佳奈 『ひとりよがり』Music Video AbemaTV「今日、好きになりました。夏休み編」テーマソング

 さらに今シングルには、「恋する気持ち」「ふたり」という2曲のカップリングを収録。「恋する気持ち」は恋する肌キュンmovie byロート製薬「肌ラボ®」キャンペーンソングで、片想いの気持ちを描いた疾走感のある楽曲。「ふたり」は付き合いが長くなった相手にこそ届けたい、心が自然と温かくなるハートフルなナンバーだ。「ひとりよがり」を含め、シングル全3曲がラブソング。だが、シチューエーションも描く心情も大きく異なるところに、まだ若干19歳の足立佳奈の器用さ、そして今後ますます広がっていくであろう表現力の幅を感じてもらえたら幸いだ。

(文=川倉由起子)

■リリース情報
足立佳奈 6th Single『ひとりよがり』
8月21日(水)
配信はこちら

初回盤(CD+BD)¥1,700(税込)
<CD収録曲>
1.ひとりよがり(AbemaTV「今日、好きになりました。夏休み編」テーマソング)
2.恋する気持ち(恋する肌キュンmovie byロート製薬「肌ラボ®」キャンペーンソング)
3.ふたり

<BD収録内容>
1.little flower ビデオクリップ
2.WE CAN! ビデオクリップ
3.little flower ビデオクリップメイキング
4.WE CAN! ビデオクリップメイキング

通常盤(CD)¥1,300(税込)

<CD収録曲>
1.ひとりよがり(AbemaTV「今日、好きになりました。夏休み編」テーマソング)
2.恋する気持ち(恋する肌キュンmovie byロート製薬「肌ラボ®」キャンペーンソング)
3.ふたり

セブンネットショッピングからの予約はこちら
初回生産限定盤
通常盤

■ライブ情報
デビュー2周年記念ライブ
2019年8月30日(金)SOLD OUT!!
東京・マイナビBLITZ 赤坂
開場17:30/開演18:30
1F Standing・2F指定席 ¥3,800(消費税込/ drink別) 
問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION(03-5720-9999)

■関連リンク
足立佳奈 オフィシャルホームページ
足立佳奈 LINE Blog
足立佳奈 Twitter
足立佳奈 Instagram

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる