THE SIXTH LIEが語る、『とある科学の一方通行』OP曲や海外公演が広げたバンドの可能性

THE SIXTH LIE『アクセラレータ』OP曲の制作背景

自分が聴きたい曲を作って、あとはライブで楽しむ(Reiji)

ーーTHE SIXTH LIEはライブも積極的に行なっていますが、皆さんにとってレコーディングとライブ、それぞれどういうことを意識していますか?

Ray:ドラムに関して言うと、最近はライブで意識的にアドリブを入れているんですよ。そういう中で生まれてくる、結構いいフィルインがあると、CDのときに思いつかなかったことがちょっと悔しいと感じてしまって。そういう葛藤はあるけど、新たに生まれたフレーズはライブでどんどん活かすようにしています。

Ryusei:僕、ライブは非日常的な空間だと思っていて、どっちかというとレコーディングよりライブのほうがいいものであってほしいと意識しています。生で弾いてお客さんに聴いてもらうほうが絶対に楽しいし、生ならではのグルーヴもありますし。ライブではクリックを聞かないで演奏しているので、レコーディングよりも自由度が増しますし、お客さんのノリとかその場の雰囲気に合わせた弾き方をすることが多いです。

ーーリズム隊のコンビネーションに関してはどうでしょう?

Ray:うちのバンドはシーケンスに合わせて演奏する曲が多いので、どうしてもドラムはそこに合わせて叩かないといけなくて。と同時に、ベースにも合わせてグルーヴを作らなくてはいけないので、そこはまだ発展途上かなと。Ryuseiが加入してもうすぐ1年になるので、そろそろ完成させたいですね。目を見てないとズレることもあるし(笑)。

Ryusei:そうね(笑)。

ーーReijiさんはどうでしょう?

Reiji:基本的に自分が聴きたいとか自分が踊りたいとか、そういう意識で曲を作っているので、あとはライブで楽しむだけだ、踊るだけだみたいな感じですね、いつも。

ーーArataさんは?

Arata:レコーディングのときは部分部分で録って、棒立ちで歌うスタイルなんですけど、ライブはいろいろ身振り手振りを加えて全身を使って歌っているので、使う筋肉が違うのかなと。理想としては一緒がいいとは思うんですけど、まだそこは課題ですね。あと、レコーディングだと言葉の発音にかなり意識が向くので、そこもちょっと難しいかな。

Ray:確かに、レコーディングっていろいろ考えなくちゃいけないポイントが多いよね。まだ歌い慣れていない曲を録るわけで、そこで英語の発音やアクセントも気にしなくちゃいけないし。

Reiji:あと、ライブだとペース配分も必要になりますよね。それがないと、全力疾走の積み重ねみたいになってしまうし。

Arata:そうだね。

Ryusei:すごく難しいパートですよね、ボーカルって。

Ray:しかも、うちの曲って歌うのがめちゃめちゃ難しいんですよ。カラオケに行っていろんな曲を歌ってから「Hibana」を歌おうとすると、本当に1ミリも歌えないですから(笑)。

他のメンバー:(笑)。

Ray:それを、パフォーマンスしながら歌うのはかなりの高等技術がないと無理ですよ。

非日常を与えるのがロックバンドの果たすべき使命(Ryusei)

ーー8月末からは全7公演にわたるライブツアーも控えていますが、この強力な2曲が加わったことでTHE SIXTH LIEはどんどん面白い方向に進んでいくんじゃないかという予感がしています。ここからどういう方向に舵を切っていこうと考えていますか?

Reiji:本当に最近、ライブでの自分たちのパフォーマンスの基準値が上がってきていて。まずは、とにかくライブをたくさんしたいなっていうのがあります。

Arata:僕らならではのオリジナルのライブ表現というのが、最近できているような気がするんです。みんなの個性もどんどん強くなっていますし。以前は他のアーティストの良いところを取り入れてみることもあったんですけど、今ではそういうことも必要なくなっているんじゃないかな。そういう意味では、もっとオリジナリティを確立させるために、フェスを含め大勢のお客さんに観てほしいなと思っています。

ーーTHE SIXTH LIEの強みってロックフェスやアニメフェスなど、幅広く戦えるところですものね。

Ryusei:そこは間違いないです。

Arata:でも、だからこそホームがないんですけどね(笑)。そのおかげで、アウェイなところでも戦える自信はかなり付きましたけど。

Ray:最近は本当に、ライブがどんどん楽しくなっていて。例えばラウドな曲があるからといって、お客さんがモッシュするわけではなく、みんなその場でジャンプしたり好きに歌ってくれたり体を動かしたりしてくれる。楽しみ方が自由で、明るく幸せなライブができている実感が強いんですよ。それこそ、いわゆる「フェスに行ってます」みたいな人がメインではなくて、MVを観て来てくれた人やアニメを観て曲が気に入って来てくれた人、そういういろんな人たちが集まって、ライブで強い一体感が生まれる。最近はそれがいいなと思っているので、どんどんその輪を広げていきたいですね。

Ryusei:僕はTHE SIXTH LIEにサポートで参加したとき、初めてワンマンライブをやったのが昨年の6月だったんですね。そこから1年の間にツアーをやって、海外公演をやって、シングルをリリースして、気づいたら次のワンマンが1年前のワンマンから倍近くお客さんが増えていた。ちゃんと結果が出ているって単純に思うし、ライブの内容も自分らが楽しんでできているのが一番いいなと思うんです。さっきも言ったけど、僕の中では非日常を与えるのがロックバンドの果たすべき使命だと思っていて。最近は、風潮的に親近感とか身近な存在とか、そういうほうが受け入れられているような気がしているけど、僕は作り込んだ世界観のほうがいいなと思っているので、THE SIXTH LIEみたいなバンドに入れて本当によかったですし、だからこそどんどんその使命を果たしていきたいと思っています。

(取材・文=西廣智一)

■リリース情報
THE SIXTH LIE
『Shadow is the Light』

【初回限定アニメ盤】CD+DVD ¥1,800+税
原作・山路新先生描き下ろしジャケットイラスト

<アニメ盤 DVD収録内容>
アニメ「とある科学の一方通行」ノンクレジットオープニング映像
新規MV(アニメ映像使用)
「Shadow is the Light」MV(アーティスト映像)short VER.
(予定)

【通 常 盤】CD ¥1,200+税

■ツアー情報
『THE SIXTH LIE  LIVE TOUR 2019 "ONE-WAY"
-2nd Single 「Shadow is the Light」Release tour-』

8月28日(水)Queblick(福岡)
8月29日(木)CAVE-BE(広島)
8月30日(金)アメリカ村CLAPPER(大阪)
8月31日(土)RAD SEVEN(名古屋)
9月19日(木)F.A.D YOKOHAMA(横浜)
9月27日(金)青山RizM(東京)
チケット:6月16(日) 10時予定
前売2,500円 当日3,000円(税込月D別)
※詳細後日発表

公式HP
公式Twitter @TheSixthLie
公式LINE @thesixthlie
公式Instagram
公式Facebook

(C)2018 鎌池和馬/山路新/KADOKAWA/PROJECT-ACCELERATOR

■アニメ情報
『とある科学の一方通行』
放送時期:TVアニメ2019年7月12日より放送開始
放送局情報:
AT-X:7月12日(金)22:00~ほか 
TOKYO MX:7月12日(金)25:05~
MBS:7月12日(金)26:55~
BS11:7月12日(金)25:30~

公式サイト
とあるプロジェクトポータル
公式twitter

AbemaTVにて『月刊生アクセラレータ』配信決定
2019年5月25日(土)22:00
配信はこちら
出演
出演:岡本信彦、鎌仲史陽(アニメ監督)、THE SIXTH LIE、sajou no
hana(渡辺翔、sana)

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