テミンは“Famous”という確固たる地位を手に入れた アリーナツアーと新曲MVから紐解く成長の証
ミュージックビデオの1stカットは、縄で両手を縛られた両手の拳。そして、左右に列をなすダンサーの間から、鋭い眼光のテミンが姿を現す――。
テミン(SHINee)の新曲「Famous」が、ついにベールを脱いだ。8月28日にリリース(先行配信は8月4日)される3rdミニアルバム『FAMOUS』のリード曲。現在、ラストスパート真っ最中の初のソロアリーナツアー『TAEMIN ARENA TOUR 2019 ~X™~』でも、発表されたのはタイトルのみでパフォーマンスは披露されておらず、期待が高まっていた中での、プレミア公開だ。
“Famous(有名)”という地位を確固たるものとしたテミンの、成長の証
ツアーでは、「(新曲は)今まで見せたことのない激しいダンス曲になると思います」(6月25日日本武道館でのライブ)と語っていたテミン。だが、7月27日にYouTubeで公開されたMVは、想像をはるかに超えていた。〈触れるものすべて ダイヤに変えようか/見つめる瞳 真珠をあげようか〉と挑発的な表情で投げかけ、禁断の果実とされる林檎をかじり、冒頭に登場する縄を引きちぎる。
振付を手がけたRIKIMARU氏曰く、MVのコンセプトは「ギリシャ神話に登場する怪物・メデューサの蛇と目が合うと石になってしまうように、テミンを見たら石になって見惚れてしまうようなイメージ」(テミン オフィシャルサイト)。そう、強烈なビートで彩られた映像の中には、見る人すべてを惹きつける妖艶かつパワフルなオーラをまとうテミンがいた。
“SHINeeの末っ子”としてメンバーとファンに愛されるテミンは、2016年7月、ミニアルバム『さよならひとり』で日本ソロデビュー。アジアンテイストに自らのルーツを見いだし
た「さよならひとり」、さらにその世界観を深めた「Flame of Love」。美しく繊細で叙情的な曲調から一転、「Famous」のテミンは「WANT」や「MOVE」で見せた昂然たる姿により近い。2017年に会場全体が震えるような緊張感で見守る中、武道館で初めての日本ソロコンサートを成功させ、昨年は初の日本全国ソロツアーを完走。日本ソロデビュー3年目という節目に満を持してリリースした最新MVは、文字通り“Famous(有名)”という地位を確固たるものとしたテミンの、成長の証といえるだろう。