世界が認める日本人ダンサー/振付師 菅原小春、“表現者”として注目される独自性に迫る

 先ごろ米経済誌『フォーブス』が「2019年 30 Under 30」というタイトルで、2019年に世界に影響を与えるアジアの30歳以下、30人のタレントを特集。そのエンタメ部門で日本人唯一の選出を果たしたのが、ダンサー/振付師の菅原小春だ。

 2015年に、三浦大知の「Unlock」MV出演などが話題となり、同年ポップシーンの大御所、スティーヴィー・ワンダーとTDKのCMで共演。2018年を振り返っただけでも、SHINeeの話題曲「Good Evening」やFoorinの「パプリカ」(辻本知彦との共作)を振付、年末の『NHK紅白歌合戦』では米津玄師とも共演した菅原。これまでになく注目を集めているここ数年の日本のダンスシーンで、最も知られているダンサー/振付師の一人といってもいい。

三浦大知 (Daichi Miura) / Unlock -Choreo Video with Koharu Sugawara-
<NHK>2020応援ソング「パプリカ」ダンス ミュージックビデオ

 4月からはNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』に日本人女性初のオリンピック選手でありメダリストの人見絹枝役で出演し、演技にも初挑戦。キャスト発表の記者会見では「言葉ではなく体で、自分が秘めている想いを表現できたらいいなと思いました」と抱負を語っていた。本稿ではダンスや振付といった枠を超越した‟表現者”として注目される、菅原の独自性について考察してみたい。

 10代前半から数々のダンスコンテストで優勝するなど頭角を現し、高校卒業後にLAでダンス修業を積んだ菅原。帰国後はリアーナやSMAP、安室奈美恵といったアーティストたちのバックダンサーとして、また少女時代や2NE1、テミン(SHINee)らの振付師として、さらに世界各国でワークショップを行うなど国境を股にかけて活躍してきた。そのダンス人生の中でも特筆すべき点は、ダンスを本格的に習いだす前の幼少期から、自分なりの振付を作って踊る創作ダンスを実践していたことだろう。過去のインタビューで日本と海外のダンス事情の違いについてたずねられ、「日本は右向け右で、どうしても枠の中で踊ってるイメージですね。(中略)枠を越えて個性を出している人は、本当に少なく感じます」(参照:オリコンニュース)と語っていたが、菅原自身のダンススタイルも、ヒップホップやコンテンポラリーといったジャンルや型に縛られない‟自由形”だ。

TAEMIN 태민 ‘MOVE’ #3 Performance Video (Duo Ver.)

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