I Don't Like Mondays.が語る、流行と普遍が共存するサウンドの妙「まだ思い描く音に届いてない」

アイドラ、流行と普遍を追求するサウンド

見た目から軽く見られることがある

YU

ーー歌詞に関してはどうですか? 週末のパーティーチューン「Do Ya?」からシリアスなメッセージを込めた「DIAMOND」まで、歌の内容も多岐にわたっていますが。

YU:バンドの音楽性も幅が広くて多面的だしーーメンバーそれぞれのルーツも違うし、それがいろいろな方向で表現されているのでーー僕自身のパーソナリティもひとつではないので、曲から受けたインスピレーションによって、そのときに感じたことを素直に書くようにしていて。最初から「ラブソングにしよう」みたいに決めつけてしまわず、「このサウンドにどういう歌が乗っていると聴きたくなるか?」ということですね。

ーー“月曜日の憂鬱を吹き飛ばす”いうバンド名の由来もそうですが、“楽しむ”も大事なワードですよね?

YU:そうですね。自分から“楽しみたい”と思っていないと楽しめないこともけっこうあるので。バンドも楽しいことばかりではなくて、つらいときや「やりたくない」ということもあるんですけど、それでもこの仕事を選んでいるのは、やっぱり音楽が好きだからだと思うんですよね。どんな状況でも楽しむことを忘れずに乗り越えていけたらいなと。

ーー大人になってくると、楽しむのも大変ですからね。時間を確保すること、体調を維持することも必要だし、多少はお金もいるので……。

KENJI:わかります(笑)。

YU:(笑)。ライブにしても、本当に楽しめるようになったのは最近なんですよ。精一杯すぎて、余裕もなかったので。お互いにもっと楽しめるようにしたいですね。

KENJI

ーーアルバム『FUTURE』に付いているDVD・Blu-rayには1年間に及ぶドキュメント映像「DOCUMENTARY : I Don’t Like Mondays.」が収録。ツアーの裏側、バンドに対する思いを語っていますが、かなり赤裸々ですよね。

YU:そうですね(笑)。見た目のイメージから「やらされているバンド」みたいに思われることもあるので、どんなことを考えてバンドをやっているのか知ってもらえたらなと。

KENJI:軽く見られることがあるんですよ。

ーーファッションでバンドをやってる、みたいな?

KENJI そうそう(笑)。なのでそれぞれの思いをちゃんと伝えた方がいいっていう……。

SHUKI:デビューしたばかりの頃、メンバーのキャラクターを設定しようか? という話があったんすよ。

CHOJI:あったね(笑)。

SHUKI:でも、「それでうまくいったとしても、ずっと続けてるとつらくならないか?」ということになって(笑)。だったら、もともと持っているものを出したほうがいいだろうなと。

YU:女性と接しているときもそうですけど、素直に自分を出している人は魅力的じゃないですか。ステージで自分の素を出すのは難しいし、どうしてもカッコつけたり、緊張することもあるけど、できるだけ素直に表現したいと思っていて。それがクリエイティブにつながるというのが、僕の考え方なんですよね。キャラ設定をすると、どうしても先が読めてしまうし、続かないと思うんですよ。

CHOJI

ーービリー・アイリッシュもそうですけど、その人自身の背景、キャラクターが前面に出ていることがブレイクの条件なのかも。

YU:そうだと思います。ジャスティン・ビーバーもそうだし。

KENJI:彼はやりすぎだけどね(笑)。

YU:そうだね(笑)。SNSの影響もあるけど、取り繕うとしても隠し切れないと思うんですよね。アイドルにしても、その人自身が伝わらないと人気が出ないし。I Don't Like Mondays.のメンバーは素がおもしろいし、それはドキュメンタリー映像にも出てると思います。

SHUKI

ーーアルバムのアートワークについても聞かせてください。

YU:フォトグラファーの方に相談したら、クリエイティブディレクターの竹内祥紀さん(元資生堂宣伝・デザイン部クリエイティブディレクター)とスタイリストの島津由行さん(『POPEYE』『CUT』などのファッション撮影の携わっているほか、矢沢永吉、岡村靖幸、忌野清志郎などのスタイリングを担当)を推薦してくれて。『FUTURE』をテーマにして、ジャケットのアートワークを作っていただきました。今回のアルバムには、いろんな時代の音楽が反映されているんですよ。70年代のソウル、80年代のファンク、90年代のヒップホップのエッセンスもあるし、それを自分たちなりに解釈したうえで表現していて。レトロフューチャーじゃないけど、それはアートワークにも出ていると思います。

ーーアルバムリリース後のツアーも楽しみです。

KENJI:配信が続いて、アルバムが出て、ライブもあって。いい流れで来ているし、今年はみなさんに楽しんでもらえると思います。

ーー期待してます! ちなみにみなさんの“FUTURE”のビジョンはどんなものなんですか?

CHOJI:じいさんになるまでやりたいね、とは言ってますけどね。

SHUKI:マインドはThe Rolling Stonesなんで(笑)。U2もそうですけど、ずっとやってるバンドっていいじゃないですか。

YU:おじいちゃんになってもバンドやってるって、カッコいいよねって(笑)。ずっと続けられるように頑張りたいですね。

(取材・文=森朋之/写真=池村隆司)

■リリース情報
「DIAMOND」
7月31日(水)配信リリース
配信はこちら

『FUTURE』
8月21日リリース
¥2,800(税抜き)
CD+DVD ¥4,800(税抜き)
CD+Blu-ray ¥5,800(税抜き)
CD購入はこちら

<収録内容>
◆CD
1. FUTURE (Introduction)
2. DIAMOND
3. DO YA?
4. UP TO U
5. ZERO GRAVITY
6. LEMONADE
7. AITAI
8. A GIRL IN THE CITY
9. PLEASE
10. CALL ME
11. TONIGHT <Future ver>
12. TRY FOR YOU
13. 0:01 (Interlude)
14. FANCY GIRL
15. FIRE <Future ver>

◆DVD & Blu-ray
1. DIAMOND
2. DO YA?
3. ZERO GRAVITY
4. DOCUMENTARY : I Don't Like Mondays.

■ライブ情報
『I Don't Like Mondays. "F U T U R E" TOUR』
【愛知】9月22日(日) ボトムライン     17:15 / 18:00
【兵庫】9月28日(土) music zoo KOBE 太陽と虎  17:00 / 17:30
【大阪】9月29日(日) 梅田クラブクアトロ 17:15 / 18:00
【神奈川】10月5日(土) 横浜ベイホール     17:15 / 18:00
【茨城】10月12日(土) 水戸ライトハウス 17:00 / 17:30
【北海道】10月19日(土) 札幌DUCE     17:00 / 17:30
【埼玉】10月27日(日) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 17:00 / 17:30
【福岡】11月3日(日) 福岡BEAT STATION 17:00 / 17:30
【宮城】11月16日(土) 仙台darwin     17:00 / 17:30
【千葉】11月24日(日) 柏PALOOZA     17:00 / 17:30
【新潟】12月1日(日) 新潟 CLUB RIVERST 17:00 / 17:30
【広島】12月21日(土) 広島CAVE-BE     17:00 / 17:30
【岡山】12月22日(日) CRAZYMAMA 2nd ROOM 17:00 / 17:30
【東京】2020年2月8日(土) TOYOSU PIT 17:00 / 18:00

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