日向坂46、ヒット祈願企画で生まれるメンバーの絆ーー過去2回の放送から振り返る

 今回のヒット祈願では「ドラゴンボート」にチャレンジする日向坂。琵琶湖15km走破し、パワースポットを目指すという。前回の放送で佐々木久美は「デビューってだけで話題性があるんですけど、2ndは自分たちの力が試される。力を合わせてみんなで盛り上げていかなきゃいけない」と語っている。最大の目標であったシングルデビューを達成し、燃え尽きてしまうメンバーがいてもおかしくない。夢が叶った後のモチベーションをキープするのは難しい。しかし、これからは他のアイドルグループとの勝負が待ち構えている。キャプテンはその危機感を感じているのだろう。また、今回は「ボート」とあってこれまで以上にチームワークが必要だ。日向坂からも卒業生が出た今だからこそ、一つの壁に向かい改めて絆を深める良企画であるように思う。前回の放送では、佐々木久美が叱咤激励してグループを牽引し、メンバーそれぞれが意見を出し合いながら最善策を模索していく姿が映し出された。また、佐々木美玲は意見の橋渡し役に、井口眞緒は率先して弱音を吐くことでグループの緩和剤になるなど、各メンバーの役割が見えてきたのも興味深い放送回だった。

 そして今回注目したいのは、休業を決めた濱岸ひよりだ。休業発表した際のブログではヒット祈願に参加することを明かしていた濱岸。同番組の次回予告では「この仕事が好きだからこそちゃんと治して、治療に専念してまた戻ってきたい」と、復帰への前向きな姿勢を語っている。休業前、最後の勇姿を見届けたい。

 先輩/後輩が一緒になって喜びを分かち合う姿が印象的なヒット祈願。今回のドラゴンボートではどのような結末を迎え、そこからどんな景色が見えてくるのだろうか。

(文=本 手)

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