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BiSH『CARROTS and STiCKS』で追求したポップとロックの二面性 新境地見たツアー最終公演

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 表面的な表現だけでは物足りず、パフォーマンスからにじむ“エモさ”こそがライブの核。7月3日、フロアを埋め尽くす“清掃員”たちを前に、BiSHが魅せた2時間半にわたる公演から素直に染みてきた感情である。

BiSH

 全国14都市を巡り、計22公演を数えた2019年春ツアー『LiFE is COMEDY TOUR』の千秋楽であったこの日。BiSHと同じくWACK所属のWaggがオープニングアクトで盛り上げたのち、定番のハシヤスメ・アツコを中心にしたコントから始まったBiSHのライブは、記者席から見下ろすのが悔しくなるほど、ステージを受けたフロアに汗と熱気が入り乱れていた。

 ソロ曲発売に浮かれるハシヤスメ・アツコと、彼女に媚びるモモコグミカンパニー。モモコをなだめるアイナ・ジ・エンドと、ライブを是が非でも進行しようとするセントチヒロ・チッチ。そして、はたから見守るリンリンと、一人ぽつんと離れた場所で斜に構えるアユニ・Dが繰り広げるコントからハシヤスメのソロ曲「ア・ラ・モード」へ繋がるという、予定調和を覆すライブの始まり方は、BiSHからにじむ“裏切り”の真髄が垣間見えた一幕だ。

 しかし、BiSHならではの茶番があるからこそ緩急が生まれ、以降のパフォーマンスによりいっそう集中させられる。頭から「DiSTANCE」「MONSTERS」「GiANT KiLLERS」「DEADMAN」と、早くもライブの定番曲でたたみ掛けてくる6人。

 いったんのMCを挟み、会場はわずかな落ち着きを取り戻したが、ここから今回のツアーに秘められたテーマ“二面性”を彷彿とさせるパフォーマンスが加速する。

 ライブ当日は、先行配信されていたEP『CARROTS』と『STiCKS』の新曲を織り交ぜた、最新のメジャー3rdアルバム『CARROTS and STiCKS』のリリースも重なっていた。収録曲である「FREEZE DRY THE PASTS」は一つの象徴で、中央のイスに座るリンリンを、人形のように倒れたメンバーが取り囲むというシアトリカルな世界観が繰り広げられていた。

 続いて、アユニの雄叫びから始まる「遂に死」で両手を左右に振る振り付けでフロアとの一体感を増したのち、エモーショナルな歌詞が印象に残る「PAiNT it BLACK」、曲中で客席とのシンガロングが目立つ「stereo future」、一本指を掲げる振り付けでフロアとシンクロする「FOR HiM」を歌い上げ、MCタイムに。

      

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