嵐、シングル楽曲に見る“挑戦”の記録 ベストアルバムから選ぶ珠玉の10曲

 嵐が6月26日にベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』をリリースした。結成20周年を迎えた嵐が辿ってきた「これまで」と「これから」を示すアルバムとして、シングル曲をメインに嵐の代表楽曲を網羅している。

 嵐が歩んできた20年間の軌跡を網羅する楽曲たちからは、5人が嵐としての活動の中で何を見、何を聴いてきたのかを垣間見ることができる。今回は、その中から珠玉の10曲を選び抜き、その魅力に改めて触れていこうと思う。

「A・RA・SHI」

 1999年リリースの、誰もが知る嵐のデビュー曲。1曲の中にポップスからヒップホップ、バラードまで様々な曲調がミックスされている幕の内弁当のような構成が印象的だ。トリッキーでありながらキャッチーな印象もあり、メンバーが歌い続けるほどに深みが増していく、デビュー曲としては非常にハイクオリティな1曲だ。

「PIKA☆NCHI」

 嵐初主演の映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』の主題歌でもあるこの楽曲。当時の嵐楽曲の特徴だったヒップホップ、ミクスチャー色の強い曲調が印象的だ。櫻井翔の骨太なラップボーカルがアイドル離れしたパンチラインを際立たせ、サビとのギャップが非常にセンチメンタル。活動初期の嵐にとって転換点となったクールな楽曲だ。

「PIKA★★NCHI DOUBLE」

 映画『PIKA☆NCHI』の続編として製作された、『ピカ★★ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』の主題歌。ラップの作詞は櫻井が担当。青春の終わりを察した青年の心情が赤裸々に描かれた、繊細なリリックが胸をぎゅっと締め付ける。櫻井のラップパートからのメンバー4人によるソロ回しへと続く流れが、センチメンタルで涙が出るほど美しい。

「言葉より大切なもの」

 二宮和也主演ドラマ『Stand Up‼』(TBS系)の主題歌としてリリースされた楽曲。ロック調の楽曲に散らばめられた歌詞の、希望と迷いの狭間の感情が切なく胸に迫る。シングルで初めて櫻井が手掛けたラップ詞も秀逸。ドラマの主人公たちと過渡期にあった嵐の姿が重なる、青春の楽しさとやるせなさが共存した1曲だ。

「きっと大丈夫」

 2006年リリース。ホーンセクションの効いたサウンドとミクスチャーが絶妙にマッチしたお洒落なサウンドが印象的な応援歌だ。少し大人になった嵐が歌う、もの寂しさとナンセンスで楽しげな言葉遊びが共存する歌詞が軽やかに沁みる。あっけらかんと背中を軽く押してくれる、何年経っても色褪せない1曲だ。

「Love so sweet」

 嵐の今の人気を確立した楽曲の1つ。松本潤主演『花より男子』(TBS系)の主題歌として、今でも様々な層から根強い人気を集めている楽曲だ。アイドルらしいキラキラサウンドに乗った、応援歌とも取れる素朴で前向きな歌詞。切ない別れを描いた一面もありながら、嵐らしいラブソングに仕上がっている。

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