Poppin’Partyが開いたガールズバンドとしての新たな扉 サイサイとのメットライフドーム公演

Poppin’Partyが開いたガールズバンドとしての新たな扉 サイサイとのメットライフドーム公演

 5月18日と19日の2日間、Poppin’PartyとSILENT SIRENによる対バンライブ『NO GIRL NO CRY』が埼玉・メットライフドームで開催された。このライブは『BanG Dream!(バンドリ!)』シリーズのリアルライブにとって初のドーム公演。シリーズを初期から引っ張るPoppin’ Partyが、初めてシリーズ外のバンド・SILENT SIRENとの対バン形式で登場し、オープニングアクトとしては18日にRoselia、19日にRAISE A SUILENも出演。ステージには3つのスクリーンと、両脇に4つずつ巨大なスピーカーを模した大規模なセットが組まれ、出演バンド全組にとって初のドーム公演という未知の領域で、「ガールズバンドによる、ガールズバンドの、ガールズバンドのための対バン」がはじまった。

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DAY1

 まずは1日目。オープニングアクトのRoseliaは、湊友希那役の相羽あいなによる「早速行くわよ!」というMCを皮切りに「LOUDER」でライブをスタート。以降は「R」を経て、「BRAVE JEWEL」ではメンバーが入れ代わり立ち代わりソロパートを披露し、最後は「熱色スターマイン」で一気に会場を盛り上げていった。もともとテクニカルなフレーズやスケールの大きな楽曲が特徴的なRoseliaだが、この日のライブで改めて印象的だったのは、スタジアムのような大舞台でこそ映える楽曲のポテンシャルと、それを巧みに表現するメンバーの高い演奏力。彼女たちは8月3日、8月4日の2日間、富士急ハイランド・コニファーフォレストで単独ライブ『Flamme』『Wasser』を開催。自身の大一番を前にして、改めてRoseliaの魅力を伝えるような素晴らしいステージだった。

 その後、本編がスタートすると、まずは巨大スクリーンでPoppin’ Partyのインタビュー映像がはじまり、前回の武道館公演の感想や、そこで発表されたこの対バンライブ『NO GIRL NO CRY』への意気込みが語られていく。そもそも、Poppin’ Partyはバンド結成当初にSILENT SIRENを参考にパフォーマンスを磨いた経緯があり、Poppin’ Partyの活動の広がりによって、2組はやがて互いのライブを観に行くなどプライベートで交流するような関係に。そして今回、「憧れの存在」であると同時に「お互いに刺激を受け合う対バン相手」として、ついに同じステージに立つこととなった。つまりこのライブは、2組にとって念願の共演であると同時に、異なる分野で活動してきた2組が、お互いを「ライバル」としても認め合う関係になった今だからこそ実現した公演となる。そんな2組の想いを反映するように、ライブは1日目が「先攻:Poppin’ Party/後攻:SILENT SIREN」、2日目が「先攻:SILENT SIREN/後攻:Poppin’ Party」という形式で進行。2日間を通してお互いへの想いをぶつけ合うような、そして互いへのリスペクトを全力で伝えるような空間が広がった。

 1日目の先行を担当したPoppin’ Partyは、アニメ『BanG Dream! 2nd Season』の振り返り映像とともに、そのOPテーマ「キズナミュージック♪」でライブをスタート。早速会場から大歓声が巻き起こると、続く「B.O.F」ではムービングステージに乗ってアリーナの観客席の頭上を進み、巨大なドームの最後方まで一気に前進していく。そのムービングステージ上では市ヶ谷有咲役の伊藤彩沙が後方の観客にも頻繁に手を振るなど、360°すべての観客を巻き込んでいく姿もPoppin’ Partyならではだ。以降は観客の手拍子を受けながら「Happy Happy Party!」でトロッコに乗って会場を周遊。過去最大規模の会場でありながら、いつも以上に観客の近くまで向かっていく姿が印象的だった。『BanG Dream!』のリアルライブでは、これまでも武道館公演での円形ステージを筆頭に様々な演出が行われてきたが、この日のように観客席エリアにも乗り出してライブを盛り上げる演出は、シリーズにとって初めてのこと。『BanG Dream!』シリーズの広がりを改めて感じる瞬間だった。

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愛美
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 Poppin’ Partyは以降も「バンドの楽しさ」を凝縮したらしさ全開の楽曲を次々に披露。中でも1日目の目玉となったのは5月15日に発売された14thシングル「Dreamers Go!」の初披露だ。明るくキラキラとしたロックサウンドと、夢を追い続けることへの気持ちを歌ったこの楽曲で会場をさらに盛り上げると、その後は公演のテーマソングとなる「NO GIRL NO CRY」をPoppin’ Party Ver.で演奏。最後は「Time Lapse」を経て、『BanG Dream!』を象徴する楽曲のひとつ「STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜」で1日目のステージを終えた。

SILENT SIREN

 一方、1日目のトリを務めたSILENT SIRENは「フジヤマディスコ」でライブをスタートすると、早速会場をダンスフロアに変え、その後は「NO GIRL NO CRY」をこちらもSILENT SIREN Ver.で披露。そして最終曲「恋のエスパー」では、途中「ストップ!」と会場全体を止めると、すぅ(Vo&Gt)が「今、超能力を使って時間を止めています」と観客に伝え、「ポピパちゃんに変身したいと思います!」と告げて突如〈祈る空に/弧を描く流星が〉という聴き慣れたフレーズがスタート。そのままPoppin’ Partyの「ときめきエクスペリエンス!」をワンフレーズ披露して大歓声が巻き起こる。

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吉田菫
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 ラストはPoppin’ Partyもふたたびステージに登場し、観客のペンライトが一面ピンク色に染まった空間で『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』にも実装された「チェリボム」を9人で披露して祝祭感の中で1日目を終えた。この日何より印象的だったのは、同じガールズバンドでありながら異なる分野で活躍するPoppin’ PartyとSILENT SIRENのファンが、2組の演奏を通して徐々にひとつになっていくような雰囲気。双方のライブで観客が同じ熱量の歓声を送り、対バンでありながらお互いへのリスペクトを感じさせるような雰囲気が印象的なライブとなった。

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