『BanG Dream! 6th☆LIVE』レポート
Poppin'Party&RAISE A SUILENら放つ“彼女たちだけの輝き” ライブに見るバンドリ!の多様性
アニメ『BanG Dream! 2nd Season』がいよいよ1月3日にスタートする『BanG Dream!(バンドリ!)』プロジェクト。その放送を目前に控えた12月7日、8日の2日間、両国国技館で『BanG Dream! 6th☆LIVE』が開催された。
7日の「Day1:RAISE A SUILEN『Brave New World』」には、リアルライブでのバックバンドから誕生し、現名義での初単独公演に臨むRAISE A SUILENに加えて、ゲストの伊藤美来(ハロー、ハッピーワールド! 弦巻こころ役)とオープニングアクトのRoseliaが出演。8日の「Day2:Poppin'Party『Let's Go! Poppin'Party!』」にはPoppin’Partyが出演し、開催日ごとに今の『バンドリ!』ならではの多彩な魅力が楽しめる2日間となった。
1日目「Day1:RAISE A SUILEN『Brave New World』」で印象的だったのは、改めて感じた『バンドリ!』プロジェクトの“リアルライブでの広がり”。まずはオープニングアクトとしてRoseliaが登場し、「LOUDER」でライブをスタート。その後も「Determination Symphony」「BLACK SHOUT」などメタル~ヘビーロックの要素を盛り込んだテクニカルな演奏と、相羽あいな(Vo)のハイトーンボイスで会場を盛り上げる。最後はRAISE A SUILENにエールを送り、「熱色スターマイン」でライブを終えた。
続いて登場したRAISE A SUILENは、Afterglowの「That Is How I Roll!」「Hey-day狂騒曲(カプリチオ)」「Scarlet Sky」の3曲のカバーでライブをスタート。とはいえ、彼女たちの音楽性の核は「EDMとバンドサウンドのハイブリッド」で、ド派手なレーザーが会場を包む演出や、Raychell(Ba&Vo)と夏芽(Dr)がどっしりとグルーヴを支え、小原莉子(Gt)、倉知玲鳳(Key)、紡木吏佐(DJ)の3人が自由に躍動するバンドの佇まいも含めて、『バンドリ!』プロジェクトの音楽性/スタイルに新たな魅力を加えている。中でも小原莉子のギタープレイは、個性的なフレーズで観客を仕留めるトリックスター的な華やかさを感じるものだ。その後もRaychellと倉知玲鳳のツインボーカルになった「ゆら・ゆらRing-Dong-Dance」、倉知玲鳳がボーカルを担当した「しゅわりん☆どり~みん」、そして「もういちど ルミナス」といったPastel*Palettesのカバー曲を次々に披露した。
次のブロックでは、ハロー、ハッピーワールド!のボーカリスト、弦巻こころ役の伊藤美来が登場。RAISE A SUILENがバックバンドを担当し、ハロー、ハッピーワールド!らしいオーケストラの要素を加えた多幸感溢れるライブがスタートする。もともとRAISE A SUILEN は「THE THIRD(仮)」名義でリアルライブのバックバンドを担当していただけに、サポートの技術も盤石だ。伊藤美来は「えがおのオーケストラっ!」「ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!」を披露した後、最後はDJ担当のミッシェルも呼び込んで、「せかいのっびのびトレジャー!」でライブを終えた。
ふたたびオリジナル曲を中心としたブロックへ。新曲「A DECLARATION OF ×××」や、1stシングルの収録曲「R・I・O・T」「UNSTOPPABLE」を連発し、会場にウェアハウスでのレイブパーティーやEDMの巨大フェスのような雰囲気が広がる。アンコールではGlitter*Greenの「Don't be afraid!」を経て伊藤美来をふたたびステージに呼び、ハロー、ハッピーワールド!の最新シングル「キミがいなくちゃっ!」をともに披露。その後、MCパートで彼女たちが担当するアニメキャラを初披露し、TVアニメ『BanG Dream! 2nd Season』への出演決定を発表すると、「リアルライブから生まれたバンドからキャラクターが生まれ、アニメに参加する」というプロジェクト初の展開に大歓声が巻き起こり、声援を受けながらもう一度「R・I・O・T」を演奏してステージを終えた。