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キズナアイ、『サマソニ』出演は必然? フロア映えする楽曲群とこれまでの音楽活動が示す相性

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 『FUJI ROCK FESTIVAL』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』とともに国内最大級の夏フェスとして知られる『SUMMER SONIC 2019』。今年は来年の休催に伴って久々に3日間開催となり、B’zが日本のアーティストで初のヘッドライナーを担当するなど様々な新展開が用意されている。そのひとつと言えるのが、夏フェス史上初となるVTuberの出演だ。今回出演するのは、バーチャルYouTuberの第一人者として活動し、YouTubeチャンネル登録数260万人を超えるバーチャルタレント、キズナアイ。彼女は8月18日の東京公演に出演する。

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 キズナアイの活動は、日々の動画投稿からKizuna AI名義の音楽活動まで、すべてが「世界中のみんなとつながりたい」というモットーのもとで行なわれている。そのため、彼女の歩みはいつも、VTuberの魅力をシーンの外側へと伝える役目を果たしてきた。たとえば、昨年4月の『ニコニコ超会議2018』では、音楽ステージ「超音楽祭」に出演。この年は来場者と人気VTuberがトークできるブース「超バーチャルYouTu”BAR”」も開催されていたものの、音楽ステージへの出演は彼女のみ。キズナアイは大トリとして出演し、小林幸子とのデュエットも披露して話題を呼んだ。同年11月にはさいたまスーパーアリーナでの『ニコニコ超パーティー』にも人気VTuberとともにアーティストとして出演。その盛り上がりを受けて、今年の『ニコニコ超会議2019』内の「VTuber Fes Japan 2019」のメインコンテンツ「バーチャルさんがいっぱい スペシャルバーチャライブ」では、ミライアカリ、電脳少女シロ、猫宮ひなた、月ノ美兎、田中ヒメ&鈴木ヒナによるユニット・バーチャルリアルを筆頭に30名以上のメンバーがステージに立った(「VTuber Fes Japan 2019」全体では総勢100名が参加)。これはイベントに出演した様々なVTuberの活躍はもちろんのこと、キズナアイが可能性を切り開き、バトンを渡したからこその出来事とも言えそうだ。

 また、キズナアイは海外での活動にも積極的で、先日筆者が担当させてもらったインタビューでは、今年のBLACKPINKのパフォーマンスを引き合いに出しながら「いつかはコーチェラに出たい!」と語るなど、国内だけでなく海外の人々とつながることも大切にしている。実際、彼女の楽曲がダンスミュージックを基調にしているのは「言語を超えてつながりやすい音楽」だからで、昨年7月にはEDM系大型フェス『Tomorrowland 2018』でW&Wとのコラボレーションも実現。今回の『SUMMER SONIC』への出演は、オープンマインドな姿勢で様々な場所へと飛び出していく彼女らしい活動が実を結んだ出来事なのだろう。

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 一方で『SUMMER SONIC』も、海外のロック/ラウド系を中心にしていた00年代初期から徐々に音楽性の幅を拡大し、「総合音楽見本市」として進化を続けてきたフェスティバルだ。特に00年代後半以降はロック勢を中心とした初期の雰囲気も引き続き残しながら、同時に2009年にはビヨンセが、翌2010年にはJay Zがヘッドライナーを務めるなどR&Bやヒップホップ勢をヘッドライナーに据えることも増え、近年ではEDM系プロデューサーや少女時代やBTS(防弾少年団)のようなK-POP、LiSAのようなアニソンシーンで活躍するアーティストまで、様々なジャンル/カルチャーをブレンドする方向性をますます強めている。両者のこれまでを考えると、VTuberが広く認知を獲得しつつある今、キズナアイが『SUMMER SONIC』に出演するのは必然と言えるのではないだろうか。今回彼女が出演する東京公演の3日目は、THE CHAINSMOKERSやZEDDなどEDM~エレクトロ系のアーティストが多数登場する開催日。『SUMMER SONIC』が彼女の音楽性を踏まえて出演日を決めたことも伝わってくる。

      

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