モーニング娘。’19に3名加入 15期メンバーから感じる“伝統”と“新時代”への意識

モーニング娘。'19『人生Blues / 青春Night』(通常盤A)

 6月22日、モーニング娘。’19の新メンバーが発表された。15期に選ばれたのは、岡村ほまれ(東京都出身14歳)、北川莉央(東京都出身15歳)、山崎愛生(北海道出身13歳)の3名。岡村ほまれと北川莉央の二人は今年1月から行われていた「モーニング娘。’19 LOVEオーディション」の一般応募者からの合格。山崎愛生はハロプロ研修生北海道からの昇格加入となった。

 今回の新メンバーオーディションは、13期メンバーが加入した「モーニング娘。‘16『新世紀』オーディション」以来3年ぶりであり、4年の間が空いた2010年の9期メンバーオーディションに次ぐ長期間をおいて実施された。現在もグループに所属する譜久村聖(現リーダー)と生田衣梨奈を輩出した9期メンバーは、モーニング娘。にとって2012年以降の再ブレイクの起爆剤となったが、今回の15期メンバーもグループに新風を吹かせてくれるフレッシュさを重視して選ばれた印象がある。

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 オーディションの一般応募からメンバーが選ばれたのは、12期の尾形春水・野中美希(2014年9月加入)以来、約4年ぶり。元々、モーニング娘。はデビュー時からオーディションでのメンバー選出が伝統ではあったが、9期に初めてハロプロエッグ出身の譜久村聖が加入してからは徐々に研修生出身メンバーの比重が高まっていた。新加入の15期を除く現メンバー11名のうち、研修生出身者は6名と過半数を占めている。アイドル界でも突出したパフォーマンスを最大の武器としているハロー!プロジェクトでは年々高いスキルを要求されるようになっているため、研修期間を経たメンバーが優遇されるのはある意味で当然かもしれない。ただ、高いパフォーマンス水準を維持する安定や熟練は、停滞感と紙一重でもある。その点において、今回一般応募から新メンバーが2名選ばれた意義は大きい。岡村ほまれと北川莉央の選出は、モーニング娘。にとって20年続く伝統への回帰とも言えるだろう。

 また、唯一研修生からの昇格となった山崎愛生は、ハロプロ研修生北海道出身。ハロプロ研修生北海道は、その名の通り北海道を拠点に活動を行ってきた研修生のグループであり、昨年末からアンジュルムに1名、Juice=Juiceに2名と昇格が続いている。北海道と言えば、初代の安倍なつみ・飯田圭織の頃から現メンバーの佐藤優樹まで、モーニング娘。に縁深い土地として知られている。ある意味、こちらもモーニング娘。の伝統に沿った人選と言えるだろう。

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