Baby Kiyのライフスタイルが支持を集める理由 SNS世代のアイコンとしての存在と音楽性

 “SNS世代のアイコン”というと、カラフルでポップな人物を想像しがちかもしれない。パッと思いつくのは、虹色の綿菓子や大流行のタピオカなどいわゆる“インスタ映え”な写真の数々ではないだろうか。

 しかし“映える”ことに重点を置いていたSNSの投稿は、必要以上に盛って見せる、キラキラして見せることに疲れた(映え疲れした)若者たちを中心に、ナチュラル思考のチル要素が多い見せ方へと変化が見られるようになってきた。。そんな時代に、ニューアイコンとして頭角を現してきそうな人物こそ、永遠のビーチガールであるBaby Kiyだ。

Baby Kiy / Stay Together

 Baby Kiyをひとことで表すなら、“自然体”という言葉がふさわしい。健康的な肌に薄づきのメイク、デイリーファッションなど等身大の彼女と、白い砂浜や青い空など人工物ではない自然の風景がInstagramに映し出されている。世にいうキラキラした“映え”とは異なる世界観にも関わらず、彼女のフォロワーは29万人を突破。今もなお増え続けている。なぜそこまでBaby Kiyが人気を博すのか。それは、彼女の自己プロデュースが徹底しているからだ。

 自然派な素材を用いたアクセサリーブランドや自身のスタイルブック、そして音楽。彼女はInstagramに限らず、いろいろなアクションによって幅広く自分を発信している。また、そのいずれにおいても彼女らしさを兼ね備えたこだわりを持っている。それは自分が関わるものはすべて自分を表すツールだという認識を持っているからだ。その裏にあるのは“ジャンルにカテゴライズされる誰か”ではなく、“Baby Kiyというアイコンになりたい”という強い思いがある。彼女はビーチガールのひとりではなく、シンガーソングライターのリアルアイコンになりたいと願っている。そういった目標があるからこそ自分の軸をずらさずに発信し続けることができ、多くの人々を惹きつける世界観を保っているのだ。

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