The Winking Owl、メンバー復帰で踏み出した新章への一歩「悩んでる感じが完全に取っ払われた」

The Winking Owlが語る、新体制でのスタート

それってカバーじゃなくてコピーだなと(Luiza)

ーー初回限定盤にはアコースティックアレンジによるカバー曲を収めたボーナスディスクが付属。かなりバラエティに富んだ選曲ですが、これはどのように決めたんですか?

Luiza:最初は私が「この曲どう? これはどう?」と聞いて。あとは、Twitterでアンケートを募りました。

Yoma:「カバーするなら何を聴きたい?」みたいに。

Luiza:ダントツ1位はParamoreでしたね。ファンから見ても私たちのイメージがParamoreに通ずるものがあるんだとわかりましたし、自分たちも大好きなバンドだし。

ーーそこにスピッツやテイラー・スウィフトが入ってくるのが面白くて。選曲、アレンジ含めて気持ちよく聴くことができました。

Luiza:よかったです(笑)。なんだかんだ自分たちのカラーはしっかり出そうとは考えていたかな。テイラー・スウィフトの「Shake It Off」は初めてこういうテイストに挑戦したし、おしゃれな中にもYomaさんらしいギターフレーズもしっかり存在しているし。

ーーこちらのアレンジでも、楽器隊の皆さんはかなり新たなトライがあったんじゃないかと思いますが?

KenT:今でこそアコースティックライブをする機会が少しずつ増えてきましたけど、カホンをレコーディングするのはこれが初めてでした。なので「これでいいのかな?」っていう気持ちもありつつ、でも録り音を聴いてみて「ああ、いいなあ。これでよかったんだ」と思えたりして。シェイカーを振ったりタンバリンを叩いてみたり、シンプルにこの制作は楽しかったですね。もちろん楽曲が大前提として素晴らしいものなんですけど、それを抜きにしてもいい仕上がりになっていると思います。初回限定盤でしか聴くことができないので、なるべく多くの方に手にとっていただきたいですね。

ーーYomaさん、アコースティックギターのレコーディングはいかがでした?

Yoma:インディーズ時代にアコースティックミニアルバム(2013年発売の『Voyage』)をリリースしているんですけど、スタジオレコーディングでここまでしっかりアコースティックギターを弾いたのは本当に久しぶりで。そういう意味ではかなり緊張しました。

KenT: Yomaさん、ずっと大変そうでしたもんね(笑)。

Yoma:やっぱりエレキとは全然違って、ニュアンスをしっかり出せるまでに結構時間がかかりました。人の曲をアレンジして、そこでどう自分たちらしさも出せるのか考えながら進めていったので、悩むことも多かったですけど、それも含めてすごく楽しかったですよ。

ーー最後の「Don't Know Why」(ノラ・ジョーンズ)のアレンジにびっくりしましたよ。この曲だけはアコースティックというわけではないですものね。

Yoma:この曲はLuizaが元のアレンジを考えてきて。

Luiza:(このアレンジが)降りてきました(笑)。最初は普通にピアノだけであの原曲の雰囲気を表現しようかなと思ったんですけど、それってカバーじゃなくてコピーだなとあとで気づきまして。今までのYomaさんのノリ、ジャンルとはまた違うアプローチの仕方だったので「大丈夫かな?」って心配はあったんですけど、今までとは違う感じになりました。ちょっと味を変えてみるじゃないけど、カレーに醤油をかけるような(笑)。そういうノリで聴いてもらえればなって。

ーーカバーって本来、そういうものですものね。原曲に対するリスペクトはもちろん、好きが強すぎるとどうしてもコピー止まりになってしまうし。

Luiza:そうなんですよね。カバーするからには原曲を超えないといけないっていうのはあります。でも、原曲のイメージが強いと、それを超えていいのか、同じ目線で歌うべきか、それともThe Winking Owlのボーカルとして歌うのか。最初はそこで悩みましたし、だからこそすごくいい経験になりました。歌い手としても成長するきっかけになったかな。まだまだ成長途中ですけど、刺激ありまくりでした。

ーーこれを『Thanksラブレター』というオリジナルアルバムと同時に制作したというところに、The Winking Owlの成長を強く感じました。

Luiza:ありがとうございます!

KenT:ファンの人たちは現時点でまだこのアルバムを聴けていないので、どんな曲が人気になるのかがまだわからない。きっとメンバーが思ってもみなかった、まさかの曲が好評かもしれないし。

ーーまた、ライブで披露することで印象が変わる曲もありますし。

Yoma:それはありますよね。

KenT:音源を超えていきたいですね。

(取材・文=西廣智一/写真=林直幸)

The Winking Owl 2ndアルバム『Thanksラブレター』

■リリース情報
2ndアルバム『Thanksラブレター』
2019年6月19日(水)リリース

初回限定盤
価格:¥3,000+税
全12曲収録 + SPECIAL DISC

通常盤
価格:¥2,500+税
全12曲収録

<収録曲>
1.Thanksラブレター
2.Try
3.NEW
4.片想い
5.Confession
6.Night & Day
7.one for all
8.君のままで
9.The Tears Turn To A Rainbow
10.Loser Unbeatable
11.Just For Tonight
12.Flame Of Life

<初回限定盤SPECIAL DISC収録曲(アコースティックカバー)>
1.楓
2.We Don't Talk Anymore
3.That's What You Get
4.Shake It Off
5.Don't Know Why

■ツアー情報
『ThanksラブレターTOUR2019』
6月19日 (水) 新​ ​潟​ ​CLUB RIVERST
6月20日(木) 福​ ​島​ ​CLUB #9
6月29日(土) 広​ ​島​ ​CAVE-BE
6月30日(日) 香​ ​川​ ​DIME
7月02日(火) 金​ ​沢​ ​vanvan V4
7月03日(水) 長​ ​野​ LIVE HOUSE ​J
7月07日(日) 福​ ​岡​ ​Queblick
7月09日(火) 岡​ ​山​ ​IMAGE
7月17日(水) 仙​ ​台​ ​MACANA
7月19日(金) 札​ ​幌​ ​SPiCE
7月2​2日(​月) 京​ ​都​ ​MUSE
​7月23日(火) 静 岡 UMBER​
7月28日(日) 高​ ​崎​ ​club FLEEZ

オフィシャルサイト

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