嵐 二宮和也、“つかめない複雑さ”が魅力の一つに 36回目の誕生日を機に考える

連帯、責任……発言から見えてきたこと

 嵐の活動休止発表の会見で、二宮はこんな発言をしていた。

「『4人でも6人でも嵐ではない』と思っているし、嵐という世界の中での価値の基準では、『5人でなければ嵐ではない、100%のパフォーマンスはできない』という中でリーダーの思いを尊重する形で結論に至った」「リーダーとご飯食べに行ったときに、なにか出来る方法はないのかということは言いました」。

 大野智が矢面に立たされる懸念にも、「もしリーダーが悪者に見えるのであれば、それは我々の力不足です」とズバっと発言していた。

 与えられた環境や動かしようのない条件の中で、この状況をどうすべきか、できることはないか、最善の策を見出そうとする姿勢、責任感の強さを感じた。

 役でみせる怒鳴り声、柔和な笑顔、寝食を忘れるほどのゲーム好きであること。有事の際の堅実なコメント、バラエティでみせるボケ、不意打ちのウィンク……。二宮という人柄を把握したつもりが、つかめない複雑さがある。どんな表情、発言をするのかが気になって、気が付けば引き込まれてしまう。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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