ザ・クロマニヨンズの成長を目指さず円熟を拒む存在感 『レインボーサンダー』ツアーを見て

ザ・クロマニヨンズの成長を目指さず円熟を拒む存在感 『レインボーサンダー』ツアーを見て

 2018年10月10日発売のニューアルバム『レインボーサンダー』のリリースツアー、前半と中盤は各地のライブハウス、後半は各地のホールを回る全54公演の53本目、4月17日東京・中野サンプラザ。『レインボーサンダー』収録の12曲すべてと、「エルビス(仮)」「ギリギリガガンガン」等の代表曲、アンコールの3曲をあわせた計23曲を、ザ・クロマニヨンズはプレイした。

 1曲目の「おやつ」から6曲目の「サンダーボルト」まで、『レインボーサンダー』の(甲本)ヒロト曰く「A面」の6曲をそのままの順番で演奏。そして「グリセリン・クイーン」「どん底」「スピードとナイフ」「時のまにまに」をはさんでから、「恋のハイパーメタモルフォーゼ」から「三年寝た」までーーつまり『レインボーサンダー』の「B面」を曲順どおりに5曲続けた。後半の4曲を経て、『レインボーサンダー』ラストの「GIGS(宇宙で一番スゲエ夜)」で本編を締める。アンコールは、長らくライブのピークポイントであり続ける「オートバイと皮ジャンパーとカレー」「タリホー」「ナンバーワン野郎!」の三連発だった。

 前半のMCでヒロトは、ある程度のキャリアを積んだグループは最新アルバムの曲をほとんどやらない、(The Rolling Stonesで言うところの)「サティスファクション」とか「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」とか「(悲しみの)アンジー」ばかりやる、という前置きをした上で、「ザ・クロマニヨンズはまだまだ駆け出しです! 新しいアルバムの曲もシングルのカップリングの曲も全部やりたい! これからがんばっていくバンド、ザ・クロマニヨンズの姿をぜひ見ておいてください!」と宣言した。

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マーシー(真島昌利)
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 中盤の「モノレール」の間奏では、マーシー(真島昌利)のギターとヒロトのハーモニカでバトル。後半ではヒロト、「やりたがってるのは誰だ! やりたがってるのはあの男!」というコールでひとりずつメンバーを紹介し、その末に「おまえらは誰だ? 自分の名前をでっかい声で言え!」とオーディエンスに名前を叫ばせ、「全員覚えたぜ! 中野に集まってくれた仲間がやりたがってるぜ!」とさらにあおる。

 アンコールでは「とうとう元号も変わりますが……あんま関係ない。楽しんでいきましょう、俺たちだけでも楽しんで行きましょう、そしてそんな仲間を増やしていきましょう!」と呼びかけてから、前述のキラーチューン三連打に突入した。

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