井上陽水、ライブのMCに対する考え方の変化明かす「羞恥心が摩耗してくるんですよね」

 井上陽水が、4月13日放送の『SONGS』(NHK総合)に出演。50周年を迎えた井上が2週連続登場した。

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 4月から始まるリハーサルに密着した今回の『SONGS』。ライブMCについて聞かれた井上は「全然喋れなかったですね。長い間」と口を開く。「だいたいフォークソングブームが昔あったとすれば、吉田拓郎にしろ、泉谷しげるにしろ、南こうせつにしろ、さだまさしにしろ、松山千春にしろ、みんなお喋りがお上手で。僕はそういう意味で喋れないタイプでしたよね。僕についてるマネージャーが『陽水もうちょっと喋れないと』。曲ばっかりやらないで、一言途中であればその曲が違った風に聞こえるからって、喋れない時代が続いたんですけど。最近はあなた喋りすぎだって言われるくらいよく喋るんですけど、変わるもんだなってね。大器晩成っていうかね」とインタビュアーの笑いを誘う。さらに、「羞恥心が摩耗してくるんですよね。リハーサルでもデリケートで神経質で、音楽は僕の命だみたいなね、そう考えてる人は『集中できないからカメラ止めて』というような人もいるだろうし、僕もそうだったのかもしれないけど、そんなのが滑稽に思えてくるような年頃になってきたんですよね。自分のこと勘違いしてない? みたいな」と自身の変化についてを明かす。

 井上は多くの共作を生み出してきた人物。その代表曲に1973年発売、忌野清志郎との「帰れない二人」がある。井上が初めて共作した、友人である忌野と一行ずつ作詞した楽曲だ。「一緒にいてもほとんど喋らないんですよ、彼は。そういうタイプなんでしょうけど、ステージでは喋ってたのかな。かっこいい人でペラペラ喋ってる人にろくな奴はいないって言ってる気がするくらい、僕の方が『忌野さんこれ右に行きましょうかね』って、世話を焼かなければいけないっていうのは言い過ぎだけど……そんなことをしないと物事が進まないタイプでしたよね。向こうは向こうで違った感想を持つでしょうけどね。『何を言ってるんですか、井上さん』って」と忌野に思いを馳せ、笑みを浮かべた。

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