ラジエーションハウス、パーフェクトワールド、わた定、インハンド……2019年春注目の主題歌は?

2019年春注目の主題歌をピックアップ

ジャニーズが歌うドラマ主題歌も充実のラインナップ

 ジャニーズのメンバーが出演するドラマでは、そのメンバーが属するグループが主題歌を担当することも多い。Hey! Say! JUMPは『頭に来てもアホとは戦うな!』(日本テレビほか)の主題歌「Lucky-Unlucky」と、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)の主題歌「愛だけがすべて 」で1クールに2本のドラマ主題歌を担当。そのほか、『特捜9 season2』(テレビ朝日系)ではケツメイシのRYOJIが作詞・作曲を手掛けたV6「ある日願いが叶ったんだ」、『白衣の戦士!』(日本テレビ系)ではジャニーズWEST「アメノチハレ」など充実のラインナップ。

 また、『インハンド』(TBS系)で山下智久がオープニング曲「CHANGE」を歌唱、『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)で亀梨和也(KAT-TUN)が主題歌「Rain」を歌唱しており、“修二と彰”コンビそれぞれのソロ曲にも注目したい。

力強い表現力のある女性シンガーたち

 今期の主題歌は、特徴のある歌声で耳を引きつける女性シンガーの楽曲も豊富だ。『高嶺と花』(フジテレビ系)に起用されたのはRUANNの「LOVE&HOPE」。同曲はRUANNのメジャーデビューシングルとして2018年9月に配信リリースされたナンバー。愛と希望を歌ったポジティブな楽曲が、ドラマを明るく彩る。

RUANN「LOVE & HOPE」Music Video

 『緊急取調室(第3シーズン)』(テレビ朝日系)の主題歌に起用されたのは家入レオ「Prime Numbers」。天海祐希が主演を務めるドラマの主題歌を家入レオが担当するのは7年ぶり2度目となる。場に馴染めなかったり孤立してしまう気持ちを、1とその数自身でしか割り切れない“孤独な数字”である素数に例えて歌われ、ドラマの世界観に優しく寄り添っている。

家入レオ - 「Prime Numbers」(テレビ朝日系4月木曜ドラマ「緊急取調室」主題歌)

 『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)ではSuperfly「Ambitious」が主題歌を担当。Supeflyが「サウンドと歌詞に背中を押されてロック魂が呼び起こされ、都会の中で叫んでいるような感じが出せたのではないかと思います」と語る同曲は、定時で帰ることをモットーに働く主人公が曲者だらけの社員に囲まれて奮闘する物語を反映させながらも、視聴者に前向きな希望を与えてくれそうだ。

 恋愛や友情を描いたいわゆる“王道”のドラマに比べ、働き方や様々な人間関係の中で感じる孤独に焦点を当て、社会に対して問題提起をするレジスタンス的な物語が2010年代ごろからは特に増えてきた。そうした中で、ドラマを毎話盛り上げている主題歌もまた、孤独と戦う人にそっと寄り添うような楽曲が増えて物語との親和性がどんどん強くなってきていると感じる。果たして今クールではどの作品と主題歌が良い相性を見せるのか、それぞれの放送をチェックしたい。

(文=神人未稀)

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