『ONE -Japanese Ver.-』インタビュー
Samuel、日本デビューから1年の変化と飽くなき挑戦「自分にとってはすべてがステップアップ」
2018年、シングル『SIXTEEN -Japanese Ver.-』で日本デビューを果たした新世代K-POPアーティスト、Samuel。5月に2ndシングル『Candy -Japanese Ver.-』をリリース、8月には『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION』に出演するなど、日本での活動を順調に重ねてきたSamuelから、3rdシングル『ONE -Japanese Ver.-』が届けられた。これまでのスイートな雰囲気の楽曲から一転、強靭でしなやかなダンスビートを軸にしたこの曲からは、アーティストとして進化を続ける彼の新たな表情が伝わってくる。音楽を中心に、ドラマ、バラエティなどでも活躍しているSamuelに、シングル『ONE -Japanese Ver.-』を中心に現在の活動について語ってもらった。(森朋之)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
“努力中”という言葉がいちばんふさわしい
ーーリアルサウンドで取材させてもらうのは1年ぶりになります。Samuel:前回のインタビュー、覚えてますよ! (昨年2月のインタビュー記事の写真を見て)ちょっと恥ずかしいですね(笑)。こうやって以前の写真を見ると、何かが変わったんだろうなと実感します。どこがどう変わったかは、上手く言えないですけど。
ーー日本デビューから1年以上が過ぎましたが、これまでの活動で印象に残っていることは?
Samuel:この1年いろいろなことがありましたが、いちばん印象的だったのは、日本デビューのときのライブだったんです(2008年2月7日お台場ヴィーナスフォート 2F 教会広場でのフリーライブ)。思った以上にたくさんの人に集まっていただいて、すごくビックリして。ステージに上がることに対して緊張感やプレッシャーもありましたが、いまも心に残っていますね。こんなにもたくさんの人に支えられていると思うし、日々、感謝しかないですね。
ーーシングルのリリース、イベントの出演なども続いていますが、Samuelさん自身が目指す音楽を実現できている実感はありますか?
Samuel:“努力中”という言葉がいちばんふさわしいでしょうね。確かに自分がやりたい音楽性に近づいているとは思いますが、これからもさらにチャレンジを続けたいです。
ーーウェブドラマ『復讐ノート2』に出演、ダンスサバイバル番組『Dance war』に参加するなど、音楽以外のフィールドにも活動の幅が広がっています。
Samuel:ドラマの出演に関しては本当に新しい挑戦だったと思います。自分の新しい一面を知ることができましたし、また一段、階段を上がれたかなと。演技にはもともと関心があったんですけど、実際にやってみるとかなり大変で。というのも、『復讐ノート2』で演じた役柄は、実際の自分とは正反対のキャラクターだったんですよ。できる限り役に入り込もうと努力しましたが、やり切れたかどうか……。「こうやって演じればいいのかな?」ということも少し捉えられたので、もし次の機会があれば活かせるかも。『Dance war』に関しては、たくさんの人たちと一緒に踊ったことで、「自分の実力はまだこれくらいなのか」と知るきっかけになりました。いまの限界も把握できたし、「ここをがんばろう」というポイントもわかったので、それは良かったかなと。自分にとってはすべてがステップだと思うし、今後の活動の広がりにもつながると思います。
ーーでは、ニューシングル『ONE -Japanese Ver.-』について。表題曲はエレクトロの要素を前面に押し出したダンスチューンですね。
Samuel:これまでにリリースした「SIXTEEN -Japanese Ver.-」「Candy -Japanese Ver.-」を聴いてくれた方は、いい意味でギャップを感じただろうし、想定外のジャンルだったと思います。最初の2曲はどちらかというと、スイートでかわいい雰囲気だったんですが、今回の「ONE」は男性的な魅力がある曲。その意外性に関心を持ってくれる方も多いし、反響もありますね。僕はもともとダンスシンガーなので、今回のような強いビート、ガンガンにベースが効いている曲が好きなんですよ。自慢するわけじゃないけど、歌のレコーディングもスムーズでした(笑)。
ーー強い恋愛感情を描いたリリックも、これまでより大人っぽくて。
Samuel:そうですね。「ONE」には“一人だけ”という意味もありますが、僕にとっての「ONE」はやはり、ファンのGARNET(Samuelのファンの呼称)のみなさんなんです。レコーディングのときも、そのことを意識しながら歌いました。BTOBのラッパーであるILHOONさんが参加してくれたのも良かったですね。ラップの録音にも立ち会ったのですが、声を聴いた瞬間に“いいな”と感じたし、伝える力もすごくあって。彼のラップが入ったことで、曲の良さがさらに活かされたと思います。
ーー「ONE」のMVはしっかりダンスを見せる内容。撮影はどうでした?
Samuel:とっても寒かったです(笑)。今シーズンいちばんの寒波が来ていたようで、映像を観てもらえればわかると思いますが、息が白いんですよ。1泊2日くらいの撮影で、かなり大変だったんですが、苦労して撮った価値のあるMVになりましたね。振り付けや全体の流れを含めて、僕の意見もかなり反映されています。特にダンスブレイク(間奏パートのダンス)はかなりの部分を振り付けしていて。将来的には、すべて自分の振り付けで構成してみたい気持ちもありますね。