高田健太、Samuel、Wanna Oneメンバー……『PRODUCE 101』シリーズから生まれたスター
AKB48の高橋朱里が同グループを卒業し、韓国でデビューするというニュースは、日本の音楽シーンを驚かせた。そしてそのあとすぐに元AKB48の竹内美宥も韓国でデビューするということが発表された。どちらもIZ*ONEを生み出したサバイバル番組『PRODUCE 48』に挑戦したメンバーだ。
惜しくもIZ*ONEの一員としてのデビューは叶わなかったが、この番組において高い評価を得たメンバーであった。どちらも韓国の“実力主義”という部分に刺激を受けたようだ。この番組の面白さは埋もれた宝石の原石を見つけ出せるところにある。高橋朱里も竹内美宥も、その原石の1つだったのだろう。
『PRODUCE 101』シリーズからはIZ*ONEの他にも多くのアイドル達が生まれた。今年上半期にスタートするという新シリーズ『PRODUCE X 101』を前に、番組から生まれたグループとアーティストの今を紹介したい。
夢を叶えた日本人・高田健太率いるJBJ95
『PRODUCE 101』シーズン2で唯一の日本人参加者だった高田健太。オンエアでの出番は少なかったにもかかわらず、最終ランキングは24位と大健闘をした。もともと韓国のアイドルが大好きで自分自身もファンとして活動をしていたという健太。自身も韓国でアイドルになることを夢見てたった一人で移住した。そんな日本人の若者が頑張る姿は、多くの視聴者の心を惹きつけたのだろう。
番組で人気を得た高田健太は、その後“ファンが望むメンバー”で結成されたグループ・JBJのメンバーとしてK-POPアイドルとして念願のデビューを果たす。期間限定のグループであったが、音楽番組で1位を獲得するなど彼は夢の階段を一歩一歩登っていったのだ。
JBJが解散した後、同じグループのメンバーであったサンギュンとユニット・JBJ95を結成。グループ名の“95”は2人の生まれた1995年から取られた。日本でもファンミーティングやリリースイベントを行い、韓国でも3月26日に2ndミニアルバム『AWAKE』でカムバックすることが決まっている。韓国で夢を叶えた高田健太のこれからが明るいことを期待したい。
ソロアーティストとしてデビューしたSamuel
同様にシーズン2に参加し人気を得たのが、Samuelだ。韓国系アメリカ人3世である彼は、以前Pledisエンターテインメントに所属しており、SEVENTEENの候補生として活動していた。当時のSEVENTEENの番組を見ていた人は、まだまだ幼かったSamuelのことを覚えているのではないだろうか。2002年生まれの彼は、SEVENTEENの候補生だった頃はまだ10歳だった。
その後、作曲家の勇敢な兄弟が率いるBRAVEエンターテインメントへの移籍を経て、15歳に成長したSamuelは『PRODUCE 101』に挑戦することになる。残念ながら最終メンバーにはなれなかったものの、番組終了後すぐにミニアルバムの『SIXTEEN』でソロデビュー。HANTEOチャートデイリーランキングで1位を記録し、Samuelの期待の高さを感じさせる結果になった。
日本でも昨年2月にシングル『SIXTEEN -Japanese Ver.-』でデビュー。2月26日からは期間限定で世界初のオフィシャルショップ「Samuel SHIBUYA109 POPUP STORE」を渋谷と大阪にオープンした。韓国のみならず、日本でも活躍が期待されるSamuel、まだまだ若い彼の才能はどう開花するだろうか。