欅坂46 小林由依が語る、『紅白』センターや2期生加入が与えた変化「新しい風が吹き込んできた」

欅坂46小林由依、激動の2018年を語る

 欅坂46 小林由依が、3月13日に1st写真集『感情の構図』を発売した。小林由依は、2018年の日本レコード大賞の「アンビバレント」、NHK紅白歌合戦の「ガラスを割れ!」で単独センターを担当。そのほか、ファッション誌『with』の専属モデルや異世界コント番組『猿以外の惑星』へ出演するなど、グループ外でもマルチな活動を行い話題を集めた。

 同写真集はイギリス・ロンドンを中心に撮影が行われ、本人曰く“自然体の小林由依”が収められているという。グループから離れ、ソロで臨んだ写真集の制作は小林自身にとってどんな経験となったのか。そして、結成から共に歩んできたメンバーの卒業や2期生の加入など、激動の2018年を過ごした欅坂46の現在について聞いた。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】

写真集には飾らない自分が詰まっている

小林由依

ーー小林さんは昨年末の『NHK紅白歌合戦』や『第60回 輝く!日本レコード大賞』で平手友梨奈さんに代わってセンターを担当しました。大抜擢だったと思いますが、今振り返ってみて当時の心境はいかがでしたか?

小林由依(以下、小林):やっぱりプレッシャーはすごく大きくて。私がセンターでも、みんながどう思っているか不安だったんです。それを自分で全部どうにかしなければいけないって背負いこんでしまったところもあって、最初はどんどんマイナスの方に意識が向いていってしまいました。でも、メンバーと話し合う機会を作っていただいて、そこでみんなに「助けてほしい」ってちゃんと伝えることができたんです。

ーー素直になることができた、と。

小林:その場でなぜ言えたのかは分からないんですけど、ずっと一緒に活動をしてきて、今言ったら絶対にみんなが助けてくれるだろうという信頼があったから。そうやってメンバーに頼れるようになったことも、この1年で変われた部分かなって思います。

ーーメンバーの卒業や2期生の加入など、グループとしても大きな変化のあった年だと思います。

小林:ずっと21人で活動してきたので、2期生が入ってきたことによって新しい風が吹き込んできたというか。それが良い方向に向かってくれたら良いなって思います。以前、「黒い羊」のMVを2期生と一緒に見る機会があって。MVを見ながら2期生の子がみんな泣いていたんですけど、その様子を見ていたら「私たちの思いがちゃんと伝わってる」と思えたし、これから一緒に頑張っていけるんじゃないかって感じることができました。

ーー武元唯衣さんは「黒い羊」のMVを見て「今までの3年半に経験してきた思いがそのまま表れていると思った」とコメントしていました(参考:欅坂46 2期生 武元唯衣&田村保乃が語る、1期生との共演で芽生えた自覚と覚悟)。様々な見方ができる曲だと思いますが、小林さんはこの曲のメッセージをどのように解釈していますか?

小林:私自身も白い羊として大きな流れに身を任せて生きて行くのは窮屈だと思うこともあって。でも「黒い羊」のMVや歌詞は、かならずしも黒い羊でなければいけないとは言っていないんですけど、そういう人がいることを知るだけで、少し気分が楽になるというか。ずっと周りに合わせなくてはいけないと思っているところに、「黒い羊」のような楽曲を聴くことで「みんなに合わせなくてもいいよね」って思えるし、そこに救いがあるなって思いました。

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ーーそんな「黒い羊」が大きな反響を呼ぶ中、3月13日には初のソロ写真集『感情の構図』が発売されます。欅坂46からソロ写真集を出したのは、小林さんで5人目となりますが最初に写真集の話を聞いた時の印象を教えてください。

小林:写真集の話を聞いたのはけっこう前で、その時はもちろん嬉しかったんですけど、同時に少し不安な気持ちもありました。

ーー今回の撮影は主にロンドンで行われています。撮影地を含め、小林さんの方で写真集の構想みたいなものは考えていたのですか?

小林:そこまで細かいことは考えていなかったんですけど、長濱ねるから「ゆいぽんにはロンドンが似合いそう」というようなことを言われて。それを聞いてから漠然とロンドンで撮影をしてみたいなって思い始めて。

ーーひとりで撮影を行うことに対する不安などは?

小林:海外に行くのは少し不安な部分はあったんですけど、現地についてみたら全然そういうことはなくて、落ち着いて撮影を行うことができました。カメラマンの(鈴木)心さんはグループの写真集でも撮影いただいていたし、その安心感も大きかったと思います。

ーー昨年から『with』で専属モデルもされています。もともと撮影されることは好きな方でしたか?

小林:どちらかといえば、欅坂46の活動の中でも撮影はあまり得意な方ではないんです。カメラを意識して表情を作ることがあまり得意ではないというか。何を考えているのかが分からないような、普段の姿を撮ってもらった写真の方が、自分で自分を見ていて嫌にならないんです(笑)。そういう意味でも、今回の写真集はすごい自然に撮影いただくことができて、私自身も深く考えずに素の自分で臨めたことが良かったな、と。

ーー『感情の構図』は様々な捉え方ができるタイトルですし、一見しただけでは言葉の本質が見えない不思議なフレーズですよね。

小林:表紙の上に文字が載っているのを見て、すごく良いなって。私自身もパッと見てキャラを掴んでいただけるようなタイプではないので、この写真集をじっくり読んでいただいて、タイトルの意味も含めて私のことを知っていただけたら嬉しいです。キラキラした笑顔を見せているような写真はあまりそこまで多くはないんですけど、そこが私らしいというか……飾らない自分が詰まっているこの一冊にはピッタリなタイトルだと思っています。

ーー写真集の中でも特に気に入っている写真はありますか?

小林:撮影の最終日に撮った犬と一緒に写っている写真がお気に入りです。あまり自分の笑顔を見るのは好きではないんですけど、この笑顔は本当に自然に出てきた笑顔で、今までの自分の笑顔の写真の中でも一番好きです。やっぱり、カメラを気にしないで、スタッフさんやロンドンの街が作り出した雰囲気にまかせて、自然に撮影できたのが良かったんだなって思います。

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