ナナランド、波乱万丈の1年を乗り越え手に入れた“強さ” 結成1周年ツアー東京公演を見た

ナナランド、1周年ツアーを見た

 前身のアイドルグループ・dropのメンバーを中心に、2017年12月に結成されたナナランド。2018年から本格的に始動し9月にメジャーデビュー、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』にはメインステージ争奪LIVEで優勝するなど精力的に活動する彼女たちが、結成1周年記念の『ナナランド全国ツアー2019 ナナパレード』を開催中だ。

左から安藤ゆきね、大場はるか、峰島こまき、小日向麻衣、笹原琴音、雪村花鈴

 昨年、彼女たちの1年は波乱だった。7人でスタートした“ナナ”ランドだが、結成半年で2人が卒業。2カ月後に新メンバー2人が加入するも、年末から年明けにかけてまた2人が卒業してしまった。送り出すメンバーにとって、これほど辛く、心を痛めることはなかっただろう。そんななか今回のツアーがスタート。2月2日、新宿BLAZEにて行なわれた初日は、大場はるか、小日向麻衣、峰島こまき、雪村花鈴、安藤ゆきねに加え新メンバー・笹原琴音も参加し、6人ではじめて本格的なパフォーマンスを行なう日となった。

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 オープニングを飾ったのは、「満月に遠吠え」と「走れ」。『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』の決戦の場でも披露した2曲で、彼女たちは一気に観客の心を掴んだ。ヘドバンを起こした「走れ」は5人での披露だったが、「満月に遠吠え」は、笹原も一緒に6人で。サビでは特大の「わっ!」コールを起こし、場内のボルテージを上げた。ナナランドのオリジナル曲として結成初期から披露されている同曲は、現6人の色に染まり新たなナナランドのはじまりを告げたようだった。

 その後は、「冗談じゃないね」「ビビデバビデチュ」「わちゃごなどぅ」など、ファンと一緒にアガれる曲から、「大問題チクタク」「ポーカーフェイス」といったシリアスな曲まで披露しナナランドの音楽性の幅を見せつけた。なかでも、「わちゃごなどぅ」は、舞台袖にハケた小日向と雪村が途中でステージに現れ、ほか4人もジェスチャーをするという個性的なパフォーマンスになっていた。なんでも、夏テーマにしたパフォーマンスだったといい、海の家に集う人たちを表現していたそうだ。

 ちなみに、安藤と笹原のジェスチャーは海の家のバイトを現していたというが、ここで笹原が「ゆきねよりできるバイト(という設定)です」とサラリ。早くも会場の爆笑をさらっていた。どうやら、新メンバーはかなりキャラクターが立っているようだ。未知なるところが多いぶん、これからは一挙一動にますます注目が集まるだろう。

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