“BTSの弟分”TXTと“TWICEの妹分”ITZY、先輩グループとの違いと魅力は? デビューを機に考える

 今や世界中で人気を得ているBTS(防弾少年団)。そんな彼らの弟分、TXT(TOMORROW X TOGETHER・ティーバイティー)が3月4日に『The Dream Chapter: STAR』でいよいよデビューを果たす。BTSを生み出したBigHitエンターテインメントが手がける2つ目のアイドルグループということで、デビュー前から注目を浴びている。

TXT『The Dream Chapter: Star (夢の章: Star-1st Mini Album)』

 そして、先月はJYPエンターテインメントからTWICEの妹分のグループ・ITZY(イッジ)が電撃デビューした。全員日本人のガールズグループ結成の噂などもある中で突如現れた5人組は、デビューしてすぐに音楽番組で1位を取るという快挙を成し遂げた。

 今回のコラムでは、この“兄弟グループ”をそれぞれの違いを見ながら考察してみたい。

バッドボーイズなBTSと、王道アイドルなTXT

TXT (투모로우바이투게더) ‘어느날 머리에서 뿔이 자랐다 (CROWN)’ Official Teaser 2

 “BTSの弟分”としてデビューが発表された時から注目を浴びているTXT。あまりにもBTSの存在が大きすぎるため、「一体どんなグループを出してくるのだろう?」と思った人たちも多いはずだ。実際、メンバーたちの姿が一人ずつ公開され始めた時、SNS上ではかなり話題になった。彼らのその姿は、兄であるBTSとは大きく印象が異なっていたからだ。

 公開されたティーザーからは彼らのスタイルや音楽性の全貌は見えないが、キラキラとした“王道アイドル”であることを匂わせており、ヒップホップグループとしてデビューをしたBTSとは異なるイメージであることを感じさせる。

BTS (방탄소년단) ‘No More Dream’ Official MV

 2013年に「No More Dream」(『2 COOL 4 SKOOL』収録)でデビューをしたBTSは、当時からやんちゃなバッドボーイズスタイルであったし、社会や大人に反抗するような面を強く押し出していた。同楽曲の冒頭で〈おい お前の夢は何だ?(日本語バージョンでは「お前のBIGな夢は何?」)〉と繰り返し私たちに問いかけたBTSは、韓国から世界へと飛び出し、今では世界中で愛される、悩み多き若者たちの代表的なグループまで成長した。

 今では「ビルボード200」1位を獲得するまで成長したBTSだが、ここまでの道のりは長かった。その弟分であるTXTは、最初から世界を見据えて動き出している。公式SNSアカウントは1月に開設されてからすでに140万フォロワー(3月2日時点)を突破。また日本公式Twitterアカウントも開設されている。そしてメンバー5人にも、アメリカ・ハワイ出身のヒューニング・カイがおり、グローバルな展開を目指しているようだ。

 ティーザーを見る限り、BTSが持つ力強さとシンクロが特徴的なパワーダンスはTXTにも引き継がれているようだ。全身真っ黒なヒップホップスタイルでデビューをしたBTSとは違い、パステルカラーでふんわりした雰囲気を持つTXTは、どのような存在になるのだろうか。

 BigHitにとっては2組目のアイドルグループだが、BTSのクローンのようなグループを作っても事務所に成長はない。全く異なるタイプのグループをデビューさせ、そこで成功を収めたら、BigHitの事務所としての力は本物だということになるだろう。そういう意味でもTXTはキモになるに違いない。

キュートをウリにしたTWICEと、ガールクラッシュのITZY

ITZY “달라달라(DALLA DALLA)” M/V

 JYPエンターテインメントがTWICEのデビュー以来約3年半ぶりに披露したガールズグループ・ITZY。TWICEを生み出したサバイバル番組『SIXTEEN』に出演したメンバーなどを含む、実力派だ。

 ITZYのデビュー曲「DALLA DALLA(違う違う)」は、EDM、ハウス、ヒップホップなど様々なジャンルの長所を取って生まれた「Fusion Grove」というサウンドだという。しかし、サビの部分になるとポップでキャッチーになるあたりは、“JYPお得意”という趣向に仕上がっている。

 歌詞では、〈美しいだけで、魅力のない人たちと私は違う、違う、違う。君の基準に合わせようとしないで。私は今の私が好き。私は私だよ〉と強気に歌う。まさに“ガールクラッシュ(女性が思わず惚れ込んでしまうような魅力を備えた女性のことを指す言い方)”というイメージだ。歌詞に出てくる〈I love myself〉というメッセージこそがITZYのコンセプトそのものなのかもしれない。

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