片平里菜、等身大の姿で届けた5年間の名曲の数々 未来への希望に溢れた東京ワンマンライブ

片平里菜、未来への希望に溢れた東京ワンマン

 「もっといけますかー! わー!」とテンションマックスのまま「BAD GIRL」。ジャジーでセッション風の雰囲気に合わせ、片平は身体を左右に揺らしながらステージを動き回る。この時の声量は特に素晴らしく、今でも耳に残っている。片平の圧倒的な歌唱力に引き込まれるように、会場も声を徐々に大きくしていった。「Party」でボルテージは最高潮。会場中が拳を振り上げ、タオルを回す人も見られた。ステージ上のメンバーも全員が身体を思い切り揺らす。

 「やっぱり直接会ってみないと分からない。ライブみたいにダイレクトに伝えられるのはいいなって思いました。音楽を続けるために環境も変えたけど、これからもやっていきます」と独立にも触れ、「東日本大震災後に、福島の海から地球の海、それを照らす太陽を想って書いた、博愛的な曲です」と最後に披露したのは「心は」。ピアノに合わせてしっとりと歌い上げ、〈そんな簡単に見失わない 心は〉という歌詞に余韻を感じつつ、本編は幕を閉じた。

 鳴り止まないアンコールに応え、ライブグッズの半袖フォトTシャツを身にまとい、赤いエレキギターを抱えた片平とメンバーがステージに再登場すると、「ありがとう、新曲やってもいいですか? やらん方がいい?」と照れ気味に新曲「sunny」を披露。「どう?」と聞くと会場から「いいよ!」という声があがり、片平も満足そうだ。

 5月11日と自身の誕生日である5月12日に、新宿BLAZEでの2DAYSワンマンを発表し、「あなた」で最後をしっとりと締めくくった。ライブ全体を通して、片平の等身大で自然な姿が印象的だった。表情も終始やわらかで、清々しい。「またいっぱい発表していくので楽しみにしてください!」という片平の未来は、きっと希望に溢れている。心機一転、前を見据える彼女の今後に期待が膨らむライブだった。

■深海アオミ
現役医学生・ライター。文系学部卒。一般企業勤務後、医学部医学科に入学。勉強の傍ら、医学からエンタメまで、幅広く執筆中。音楽・ドラマ・お笑いが日々の癒し。医療で身体を、エンタメで心を癒すお手伝いがしたい。Twitter

■セットリスト
『「fragment live darling & honey」day2 honey』
1.baby
2.HIGH FIVE
3.Hey boy!
4.誰もが
5.結露
6.Oh JANE
7.Come Back Home
8.異例のひと
9.ラブソング(弾き語り)
10.なまえ(弾き語り)
11.始まりに
12.小石は蹴飛ばして
13.誰にだってシンデレラストーリー
14.女の子は泣かない
15.BAD GIRL
16.Party
17.心は

en1.sunny
en2.あなた

■ライブ情報
『sunny to bloom』
5月11日(土)open17:00/start18:00
5月12日(日)open17:00/start18:00
東京 新宿BLAZE

料金:4,320円(指定席)+1Drink

オフィシャルHPにてチケット先行予約好評受付中
片平里菜オフィシャルサイト

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