松村早希子の「美女を浴びたい」
chelmico RachelとMamikoが作り出す、フリーダムでちょっと切ないダンスフロア
途中のMCで、普段から親交のあるお笑い芸人のトンツカタン・森本が登場。Twitterで募集したchelmicoへの質問コーナーの進行をつとめる森本の安定したトークに、MamikoとRachelが「さすが!MCうまいね」「上手〜」と若干ニヤつきながらコメントしていて、三人の仲の良さが表れていた。
アンコールの呼びかけで、観客は「che〜lmico!」コールの後、「モ〜リモト!」コールが誰からともなく始まり、その声が次第に大きくなって、ついにはchelmicoコール以上に盛り上がってしまい、「うちらより盛り上がってんじゃん!やり直して!」と戻ってきた二人に言われ、まさかのアンコールやり直しに。1000人以上の観客が見守る中でも、家飲みで友達を呼んで来たようなフリーダム感。同世代の若者たちを引き付ける、chelmicoだけが持つリラクシンなムード。
ただ純粋に踊る楽しさ、じっとステージを見ているだけじゃなく、思い思いに気持ち良い動きで自由に踊る空間を作り出すフロア。目の前には可愛くて面白い二人、いつまでも浸っていたい、でもいつか終わってしまうからこそ、今が最高に楽しい。
■松村早希子
1982年東京生まれ東京育ち。この世のすべての美女が大好き。
<雑誌連載>
『Rocket』コラム「きみは89番目の星座」
『TRASH-UP!!』コラム「東京アイドル標本箱」