KinKi Kidsの飾らず、気負わず、ゆるゆるとした姿 『どんなもんヤ!』25年間変わらないスタンス

 『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)が、今年25周年イヤーに突入した。新年1発目の放送から、堂本剛は「25周年の意気込みって(台本に)書いてありますけども、意気込んだことがないから。文化放送さんがすごいよな。これをはじかないっていう、すごいありがたいですよね……これだけ長い間、続けさせていただいているということは、文化放送さんはじめ、ファンのみなさん、リスナーの方、みなさんのお力あっての25周年ですから。これからも肩の力を抜いて聞いていただければ」と、変わらぬスタンスでのんびりと続けていく“意気込み“を語った。

 疲れているときには無理にテンションを上げず、楽しい話題を見つけたら時間を忘れて話しまくる。また、あるときはテレビ番組のロケでお酒を飲んだために、ホロ酔い状態で出演したこともあった。それでも、2人の自由な姿を愛でてきた、25年という月日。まさにKinKi Kidsと、番組スタッフ、そしてリスナーは“健やかなるときも、病めるときも……”な関係性だ。そんな人間味あふれる部分も全部抱きしめてきたからこそ、遠慮のないやりとりが繰り広げられるのも『KinKi Kidsどんなもんヤ!』の面白さ。

 1月28日放送回では、堂本光一に宛ててリスナーから「矢田亜希子さんが“デリカシーのない人”として、20年ぶりに仕事をした共演者の方から“20年前はすごく可愛かったのに今はおばさん”と言われたエピソードを披露していました。どうやら関西弁を話す方のようで、もしかして、この方は光一さんのことではないでしょうか?」というお便りが届く。“デリカシーのない人”というネガティブな情報にも関わらず、“うちの光一では?”と真っ先に思い浮かぶリスナーの圧倒的身内感、そして“うちの光一かも!”と採用するスタッフの共鳴が微笑ましい。

 対して、堂本光一も「ふふふ、ひどいよね。なんで、なんで俺? 俺じゃないですよ」と思わず苦笑い。しかし「なんかこれ、俺も誰かから聞いてん。“あれ、お前ちゃうん?”みたいな」と、周囲からも同様に指摘されていたことが発覚。とはいえ、映画で共演した人というヒントから「映画で共演してないですからね、矢田さんと。うん……まあ、でも僕じゃないです。ほんと失礼しちゃうわって話。ふふふ、デリカシーのない人を、この人は俺やと思ってるってことでしょ? それがデリカシーないねん!」と反論しつつ、笑いを誘う。

 だが、そのあとの「ハンドクリームの缶のふたを閉めない娘に、どう注意したらいいか」というお便りに、「俺やったら開けたまま置いといて、“ほらカピカピなってるやん、ちゃんと閉めな、こうなるで”って(注意する)。乾燥して使えなくなっちゃうのを知ると、直るかもしれないじゃないですか」とアドバイス。さらに「これ今、俺の発言に関して“うわー、イヤなやつ”と思った人、多分いると思うんですよ。いいです、別に。イヤなやつと思ってください。ふはははは」と大笑い。そんな堂本光一を見続けてきたリスナーだからこそ、矢田のエピソードを聞いて“光一なら言いかねない”と思ったというのに……。「失礼しちゃうわ」と言いながらも、まったく懲りないところがまたファンを惹きつけてやまない部分なのだろう。

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