嵐 大野智、北島三郎や桑田佳祐も賞賛する“優しさ” 周囲への心遣いから溢れる魅力を再考

 コンサート会場での大野の優しいファンサービスも、ファンの間では有名だ。ムービングステージや外周のフロート、アリーナを巡るトロッコの上から、自分に向けた客席のうちわ1枚1枚に丁寧にリアクション。釣りが好きな大野に対しては「釣って!」と書かれたうちわを持つ観客も多いが、コンサート中に何度もうちわを指さし、釣り竿で魚を釣るしぐさで応える大野の姿を見ることができる。うちわに応えてもらった観客は一生の記念になると大喜びだ。

 また『ARASHI Anniversary Tour 5×20』ツアーで大野は嵐のほかの4人について「本当に優しい4人。こんな優しい人たちはいない」とし、またファンに対しても「皆も優しい。30歳を超えてもワーキャー言ってくれて」と発言。大野が優しいといわれる所以は、メンバーやファン、スタッフなど大野をとりまく多くの人に対する感謝の気持ちにあるのかもしれない。

 現在嵐はデビュー20周年に向けた『ARASHI Anniversary Tour 5×20』ツアーの真っ最中。第一弾のツアー発表からさらに「and more」として追加スケジュールが発表され、前人未到のドーム全50公演となった。これも倍率が高く、プラチナチケットと言われる嵐のライブに「行きたくてもチケットが取れない」と悲しむファンへの嵐5人からの感謝を込めた、とっておきの優しさではないだろうか。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる