嵐 大野智、北島三郎や桑田佳祐も賞賛する“優しさ” 周囲への心遣いから溢れる魅力を再考
2018年の大晦日に櫻井翔が白組司会を務めた『第69回NHK紅白歌合戦』での嵐・大野智のある行動に注目が集まっている。同番組に5年ぶりの出演を果たした演歌歌手・北島三郎が、出演後に応じた取材で本番の様子を明かしたからだ。北島は2016年に頸椎症性脊髄症の手術を受け、それ以来、体の平衡感覚が保てない状態が続いているという。そのため歩行をする場合は左右にふらつくこともあるそうだ。『紅白』の本番を控えた楽屋で北島は「大野君にね、『俺の体がフラフラしたら支えてくれ』と言ったら、背中に後ろから手を添えるようにずっとしてくれていた。うれしいね~。俺も本名が大野(穣)だから。親戚みたいだよ」と本番中の大野の行動についてのエピソードを披露(参考:頸椎症性脊髄症と戦うサブちゃん、嵐大野に支えられ/日刊スポーツ)。同じく『紅白』のステージに立った桑田佳祐も、自身がパーソナリティーを務める『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM)で「嵐の大野クン。(北島の)背中をやさしく支えたり、大野君の真面目な、真剣な表情、ちょっと心打たれました」と感心した。
“優しさ”は内に秘めた強さと感謝の気持ちから?
嵐の大野といえば、バラエティ番組でも自分から前へ前へというタイプではなく、どちらかというと控えめで大人しい印象。しかし、ここぞという時には優しく頼りになるということはファンの間では有名だ。2017年『24時間テレビ 愛は地球を救う40』(日本テレビ系)では同局のレギュラー番組である『嵐にしやがれ』もワンコーナーとして生放送された。番組中の『どんな手を使ってでも超一流に勝ちたいSP』と題されたコーナーで大野は「水中息止め2017」という競技に参加した。
対戦相手はリオ五輪水泳金メダリストの金藤理絵選手らアスリートと、前回「Mr.息止め」チャンピオンのNEWSの増田貴久、プロの海女さんたち。試合開始から2分15秒で、残ったのは金藤選手と大野だったがなぜかスタッフのミスでゴングがなってしまうハプニングが起きる。試合終了と勘違いした大野が顔を上げ、金藤選手が続いて顔を上げた。ざわつくスタジオで二宮和也が大野に「何で上げたんですか?」と聞くと、「俺、もう何もわからないけど」と言う大野に二宮が「カンカン聞いて上げたのなら審議ですけど」とツッコミを入れ、さらに「苦しんで上げたってことですよね?」と念押しすると「ああ、上げた」と答えたことで金藤の優勝が決まった。ゴングの音を聞いて顔を上げたと言えば審議になり、その分時間が押して番組の進行に支障も出る、さらにスタッフのミスに言及されることを同時に回避した判断だった。生放送であること、ミスを荒立てずサラリと流し、ゲストのアスリートに華を持たせた神対応に、ファンに加え一般の視聴者からも絶賛する声が上がった。