KinKi Kids、NEWS、Hey! Say! JUMP…アニメタイアップでも魅力を発揮するジャニーズグループ

 いつの時代も、J-POPシーンを賑わせているジャニーズの楽曲。時代を象徴する楽曲が多い印象だが、実はアニメのタイアップ曲になっていることも少なくない。かつては光GENJI「勇気100%」がアニメ『忍たま乱太郎』(NHK総合)主題歌になり、その後も後輩グループに歌い継がれているほか、昨今では2019年1月16日発売のV6「Super Powers」がアニメ『ワンピース』(フジテレビ系)の主題歌となっている。振り返ってみると、アニメ主題歌を務めたジャニーズ楽曲は多々ある。どんなグループの楽曲が起用されているのだろうか。

KinKi Kids

 元気が出る曲、泣ける曲、切なくなる曲……。様々な表情を持つ曲を特徴的な歌声で紡ぎあげるKinKi Kids。2000年に発売された「KinKiのやる気まんまんソング」は、アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)のオープニングテーマとなっていた。まだ20代であった2人の若々しい歌声が、元気な曲調と『ちびまる子ちゃん』の作風にマッチしている。さらに、さくらももこ氏の歌詞には日常のふとした瞬間が盛り込まれており、元気になれる曲として幅広い年齢層から人気を集めた。それから約18年経った2018年1月24日に発売された『Topaz Love/DESTINY』は、『タイムボカン 逆襲の三悪人』(日本テレビ系)のタイアップに。特に、1クール目のオープニングテーマ「DESTINY」は、10月に堂本光一、11月に堂本剛のソロバージョンが、12月はKinKi Kidsバージョンが放送されるという面白い取り組みがなされた。疾走感があり、ジャジーかつロックな同曲とは対象的に、切なさが全面に溢れているラブソング「Topaz Love」も、『タイムボカン 逆襲の三悪人』2クール目のエンディングテーマ。自分たちらしさを持ちつつ、型にはまらないKinKi Kidsの楽曲は、幅広い世代が視聴するアニメにぴったりなのかもしれない。

NEWS

 デビュー以降、NEWSの楽曲はバレーボールのイメージソングに起用されることが多かった。しかし、5thシングル収録曲の「サヤエンドウ」が映画『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』のエンディングテーマに起用された。同曲は一聴すると、それまでに発売された曲とは大きく異なる印象がある。どこかおどろおどろしさがあり、壮大なイメージなのである。というのも、歌詞を見れば一目瞭然だが、「サヤエンドウ」は『ONE PIECE』の世界観が盛り込まれた曲。爽やかな印象が強かったNEWSの楽曲に、一石を投じる形になった。実際「サヤエンドウ」以降、「チャンカパーナ」や「KAGUYA」、「恋を知らない君へ」など、幅広い曲調の楽曲を発表している。また、「キミ+ボク=LOVE?」が『ラブ★コン』(TBS系)のオープニングテーマ、「キッス〜帰り道のラブソング〜」がエンディングテーマ、「アイアイ傘」が『ネオ アンジェリーク Abyss』(テレビ東京系)のエンディングテーマ、「片想いの小さな恋」が『ネオ アンジェリーク Abyss -Second Age-』(テレビ東京系)のエンディングテーマと、手越祐也と増田貴久のユニット・テゴマスもアニメのタイアップが多い。様々な顔を持つNEWSだからこそ、少年漫画にも少女漫画にも合う曲が歌えるのだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる