関ジャニ∞、ドラマ『トレース~科捜研の男~』錦戸亮主演&主題歌で勢い 幸先のよいスタートに

 関ジャニ∞の錦戸亮が月9初主演を務めるドラマ『トレース〜科捜研の男〜』(フジテレビ系)が、1月7日に初回放送を迎えた。コミック誌『月刊コミックゼノン』で連載中の古賀慶原作マンガ『トレース 科捜研法医研究員の追想』をドラマ化した同作は、錦戸が演じる切れ者の科捜研法医研究員・真野礼二が、鑑定結果だけをたよりに事件の真相、被害者の思いを明らかにしていくという1話完結のストーリーだ。

 近年の錦戸の出演作を振り返ると、ドラマ群では『サムライせんせい』(2015年)で現代にタイムスリップした幕末の武士、『トットてれび』(2016年)で坂本九、『ウチの夫は仕事ができない』(2017年)でお人好しのサラリーマン、『大河ドラマ 西郷どん』(2018年)で西郷隆盛の息子を演じ、映画『羊の木』では吉田大八監督に「天才的な普通の人」と評されるほどにリアルな市役所の職員役を演じた。

 このようにバラエティに富んだ役どころに挑み、作品ごとにさまざまな表情を楽しませてくれる錦戸の俳優業だが、今回の役どころもかなり新鮮だ。過去に大きなトラウマを持った無愛想でクールな人柄、厳しい口調。これまでの錦戸のイメージとはかけ離れた役柄への挑戦である。しかし、冷酷さの中にもふと被害者に対する思いやりを垣間見せる情に厚い一面や、残酷な過去がフラッシュバックして取り乱す姿など、一つの役でいくつものチャンネルを使い分けるような演技につい見入ってしまった。これから錦戸のどんな表情が引き出されていくのか、作品を通した謎めいたストーリーがあるだけに、回を増すごとによりスリリングな展開が見えてくるのではないかと期待する。

 また、本作では、音楽面での攻めの姿勢が伺えた。効果音的に用いられているKen Araiによるエレクトロ調の劇中音楽が物語のスピード感や緊迫感を演出しており、その音楽の延長線にあるかのように関ジャニ∞が歌う主題歌「crystal」がエンディングに流れるのだ。近年バンドサウンドに傾倒していた関ジャニ∞が、今回のようなデジタルサウンドに乗せて歌を届けていることのインパクトは大きい。さらに、一聴して楽曲の良さが伝わる「crystal」が、関ジャニ∞を新たなステージへと導いていく予感がした。オフィシャルサイトによると、“新機軸となるドライブ感溢れるデジタルロックサウンド”に仕上がっている一曲とのことで、物語の展開とともに楽曲の全貌が明らかになるのを楽しみにしたい。

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