乃木坂46、年末特番で示した2018年の集大成 『紅白』出場、『レコ大』連続受賞などを振り返る
ドーム&コンサートツアー、相次ぐメンバーの卒業……乃木坂46にとって2018年は例年に勝る激動の年であった。それを象徴した形となったのが、『第60回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)という年末年始の音楽特番への出演だった。
乃木坂46は、2018年の『日本レコード大賞』を20thシングル「シンクロニシティ」で受賞。2017年には「インフルエンサー」で大賞を受賞しているため、2年連続の快挙となった。放送前日、筆者は『紅白』のリハーサルにて、囲み会見の中で『レコ大』について質問されるメンバーが「自信もないですし……」と苦笑しながら答えていたのを強く覚えている。そんな会見とは裏腹に、まさかの連覇に涙を流すセンターの白石麻衣。白石と抱き合い喜びを分かち合う西野七瀬が、ニッコリと満面の笑みを浮かべていたのが印象的だった。
生駒里奈の卒業を前にリリースされた「シンクロニシティ」は、センターに白石、裏センターに生駒というフォーメーションが組まれていた。乃木坂46が次のステップを踏み出すためと、生駒の意思のもと、あえて“卒業シングル”という形をとらなかった。しかし、6年目を迎える乃木坂46メンバーの“共鳴”する思いが、歌詞だけでなく、美しいコンテンポラリーダンスや泣き笑いの表情で表現されている。昨年4月に日本武道館で行なわれた生駒の卒業コンサートで披露されたが、今回の『レコ大』は翌日に卒業を迎えた西野にとっても背中を押すパフォーマンスだっただろう。