ザ・コレクターズ、12カ月連続マンスリーワンマンを完遂! 新たな目標を見定めた最終公演レポート
普段あまりやらない楽曲を毎回盛り込みながら組まれてきたこのマンスリーライブは、JEFFとcoziにとって初めて演奏する楽曲も多かったし、コータローの言葉を借りれば“修行”でもある。しかしそれは、2人に対してだけではなく、この4人がTHE COLLECTORSであることを再確認する場だったようにも思えた。本編ラスト「PUNK OF HEARTS」で見せた獰猛なグルーヴと、そこに一気に飲み込まれた会場の一体感を目の当たりにしたとき、そう深く思ったのだ。
加藤の「もうクリスマスだからね」の優しい声に、coziが揺らす鈴の音からはじまった、アンコールの「Very Merry Christmas Song」。赤と緑の照明とミラーボールに照らされ、スウィートな大人のクリスマスに会場は酔いしれた。最後の最後は、「恋の3Dメガネ」。思い返せば、今年1月からはじまったこのマンスリーライブはこの曲で幕開けたのだった。あのときより、エネルギッシュでアグレッシブで、断然と若返ったビートが聴こえたのは気のせいではないだろう。
ここに1年に渡ったマンスリーライブが幕を閉じたわけだが、年が明けた1カ月後には、アルバムを提げた全国ツアー『THE COLLECTORS TOUR 2019 “YOUNG MAN ROCK”』が始まる。MCでも触れていたが、リリースタイミングに映画『さらば青春の新宿JAM』公開が重なり、どこか話題に埋れてしまった感も否めない23thオリジナルアルバム『YOUNG MAN ROCK』。しかしながら、傑作の呼び声高く、その珠玉の楽曲のほとんどはまだ披露されていない。はたしてどんなツアーになるのか、期待に胸高まる。
「コータローくん、来年さ、もう“スーパーアリーナ”っていう曲書いちゃっていい?」
さりげない加藤の言葉に感じる本気。31年間、ブレない感性と信念を持ち続け、今また新たな目標を見定めたTHE COLLECTORS。〈夢はかなうと信じていたいだけ」〉(「Dreamin'」)と高らかに歌い上げた加藤の歌声がいまもずっと耳に残っている。
(写真=岩﨑真子)
■冬将軍
音楽専門学校での新人開発、音楽事務所で制作ディレクター、A&R、マネジメント、レーベル運営などを経る。ブログ/Twitter
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■リリース情報
『YOUNG MAN ROCK』
2018年11月7日(水)発売
全10曲収録予定
¥2,800(+税)
<収録曲>
01. クライム サスペンス
02. ひとりぼっちのアイラブユー
03. サブマリン
04. 限界ライン
05. セントラルステーション
06. ニューヨーク気分
07. 永遠の14歳
08. 泣かないで火星人
09. 恋のホットサマーレシピ
10. 振り返る夜
■ツアー情報
『THE COLLECTORS TOUR 2019「YOUNG MAN ROCK」』
2019年1月20日(日)札幌cube garden
2019年1月26日(土)仙台CLUB JUNK BOX
2019年2月2日(土)岡山YEBISU YA PRO
2019年2月3日(日)福岡DRUM LOGOS
2019年2月9日(土)新木場STUDIO COAST
2019年2月16日(土)名古屋CLUB QUATTRO
2019年2月17日(日)大阪BIG CAT
料金:一般¥4,200 キッズ(小学生対象)¥2,800 ※D代別
チケット一般発売:12月1日(土)
問い合わせ:VINTAGE ROCK std.
TEL.03-3770-6900(平日12:00-17: 00)
■関連リンク
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