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ザ・コレクターズ、12カ月連続マンスリーワンマンを完遂! 新たな目標を見定めた最終公演レポート

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 今年1月から行われているTHE COLLECTORSのマンスリーライブ『THE COLLECTORS CLUB QUATTRO MONTHLY LIVE ”LAZY SUNDAY AFTERNOON”』が12月16日、ついに最終日を迎えた。彼らのホームともいうべき渋谷クラブクアトロはいつにも増して和やかな雰囲気に包まれ、バンドの貫禄と色気に魅せられた実にロマンチックな夜になった。16時スタートだから、厳密にいえば夕暮れどきか。

 「いつものようにコータローの無茶振りで……」――バンド登場前に大歓声で迎えられたのは、高橋’オペチ’功志クアトロ元店長だ。12カ月全公演すべてソールドアウトした感謝の意と、バンドに対する愛情たっぷりの激励の言葉を述べると、温かい拍手が巻き起こる。

「いつもいつも今が最高のバンド、THE COLLECTORSです!」

 盟友(迷友?)ともいうべき男による最高の呼び込みで登場したTHE COLLECTORS。加藤ひさし(Vo)のスタンドマイクに、古市コータロー(Gt)と山森“JEFF”正之(Ba)が寄ると、フロント3人のコーラスからの「嘆きのロミオ」。この瞬間、会場いるすべての人間の心はステージの4人に持っていかれた。

 「ぼくのプロペラ」「SEE-SAW」と立て続けに“ちょっとエッチな”ナンバーをスマートに歌う加藤。その美声、その佇まい、こんなにもエレガントを纏った58歳が他にいるだろうか。ロックミュージシャンといえば、どこか浮世離れしていていつまでも若い、そんなイメージもあるし、逆に“渋み”を重ねていくアーティストも多い。しかし、加藤の場合はそのどちらでもない気がする。数年前に「歳を取ることに興味がないのだろう」と評したことがあるのだが、あれからさらに歳を重ねていく加藤の姿はますますその思いを強くさせる。「プロポーズソング」や、新曲「ひとりぼっちのアイラブユー」しかり、詞も歌声もその姿も、相変わらず甘酸っぱくて青臭くて、最高にロマンチックだ。そんな少年心はこの先もずっと変わらないのだろう。

 コータローの奏でる開放弦を絡めた印象的なリフが、ゆっくりと耳馴染みの良いアルペジオに変わっていく。「Monday」から「世界を止めて」への流れに思わず鳥肌が立った。「喉にエヘン虫がいる」と、長引いた風邪のため、喉が本調子とはいえない加藤であったが、そのぶんいつもよりもしっとり優しく歌い上げる。このとき、確実に世界は止められていたように感じられた。

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加藤ひさし
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 いつにも増して気持ち良さそうにギターを弾いていたコータロー。最近、長年トレードマークであった赤いES-335からサンバーストのレスポールに持ち替えた。この日も真新しいレスポール1本で通した。小振りになったギターが、コータローの高身長のシルエットをより強調させる。あの独特のタイム感、弦を“ひく”よりも“はじく”という表現がぴったりな軽やかな右手のアップストロークも粋にキマる。

 手にするギターが変わると、気分も、弾くフレーズも自然と変わるのはギタリストならではの感覚だ。加藤の肩をちょいちょいっと叩くと、2人で一つマイクをシェアした「僕は恐竜」。後奏では、古沢 ‘cozi’岳之(Dr)に合図して、ひと回し長めのギターソロで会場を沸かせる。ギターが変われば、バンド全体の印象も変える。これまでの太さに加え、ソリッドになったギターサウンドがバンドアンサンブルをタイトに引き締めている。Creamを彷彿とさせるブルージーな楽器隊セッションでの、咽び泣く甘いトーンも印象的だった。

      

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