KinKi Kids 堂本剛、年末恒例コンサート休止への本音 新曲は今のキンキとファンを示すかのよう?

 10月6日放送の『堂本 剛 とFashion & Music Book』(bayfm)でも、奈良・東大寺で開催したソロライブで「街」の大サビ〈このカラダまだ行けるさ〉の歌詞に涙が止まらなかったと話していた堂本。「この1年間、年の最後に向けていろんな調整というか、体の調整をしてきて、少し良くなったと思ったら、また後退したりっていうのを、ずっと繰り返してるんですよ」と、語っていたのを思い出す。

 「自分が今できる音楽をやろう、という風に思ってます。なので、KinKi Kidsの中で僕ができる役割がちょっと変わってしまうかもしれませんけども……もう治らないんだなって感情の延長でしゃべっているのではなくて、今の僕ができることがコレだっていうのを最大限やりますんで、それで満足していただけるように努力はします」。音楽への情熱はそのままに、やり方を変えていく。「病と闘う」というより、「病を受け入れてどう生きていくのか」、そんなことを考えさせられる言葉だった。

 年末のコンサートでは“会えない”が、今夜12月5日の『2018 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)では歌うふたりに会える。「会いたい、会いたい、会えない。」を生み出した久保田利伸とのコラボステージ。一足先に公開された3人のトークでは、久保田が提供してきたこれまでの楽曲、そして今回の「会いたい、会いたい、会えない。」を歌いこなすために堂本光一が「まだまだたくさん学んで、自分が育たなきゃいけない」と奮起。この言葉に久保田が「なんか爪の垢を煎じてほしいね、ふたりの!」と感心する様子が収められている。そう、いつだってKinKi Kidsは、自己ベストを更新し続けてきたのだ。そのストイックなスタンスを知っているからこそ、今「無理をしないでほしい」というのはファン総意の願い。

 2017年7月にCDデビュー20周年記念コンサート『KinKi Kids Party ! ~ありがとう20年~』で堂本剛が不在の中、「もう君以外愛せない」をファンと一緒に歌った堂本光一。〈君が一瞬でも いなくなると/僕は不安になるのさ〉の歌い出しは、唯一無二のパートナーを想っているようにも聞こえた。ふたりのハーモニーを、この先もずっと。その祈りと共に、今年の年末は「会いたい、会いたい、会えない。」を噛み締めて聴きたい。会えない時間が愛を育てるのは、世の常なのだから。ちなみに、12月10日の『KinKi Kidsどんなもんヤ!』では、堂本剛と堂本光一がそろって登場する。いつもどおり、しょうもない話題で盛り上がるふたりに“会える”のを楽しみにしている。

(文=佐藤結衣)

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