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King Gnuはバンド界の新たな“王”となるーー高らかな宣誓果たしたワンマンライブを見て

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 11月20日、東京・マイナビBLITZ赤坂で開催された『King Gnu One-Man Live 2018AW』。1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』以降、加速度的に人気も認知も拡大してきたKing Gnuが、その“勢い”を見せつける以上に、自分たちが何を示し何を刷新するバンドなのかを明確に示したライブだった。

 開演数分前から、場内に流れる不穏な低音が徐々に大きくなっていく。そこに信号音とノイズと鍵盤が挿さり、ジリジリと迫るような音像がピークに達した瞬間に暗転すると、ステージにかかった紗幕に常田大希(Gt/Vo)と井口理(Vo/Key)のシルエットが浮かび上がった。紗幕が落とされた瞬間にまず驚いたのは、ギターを抱えずフリー拡声器でステージ前面へと躍り出た常田のパフォーマンスである。アジテーションとでも呼びたくなるような常田のボーカルパフォーマンスとシンガロング、シンセストリングスが折り重なって聴く人の覚醒を促していく「Slumberland」。このオープニングからして、明確に“宣誓”の意志が込められたライブになるのだろうという予感と高揚が会場中に充満する。では何を宣誓するライブなのか? その答えは早速、立て続けにプレイされた「Flash!!!」で提示されていた。

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常田大希(Gt/Vo)
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 EDMをベースにした楽曲でありながら、EDMにはあり得ないサビメロを搭載し一気に突き抜ける爽快感。そしてこちらの予想の遥か上を飛翔するように、Aメロがダイナミックな大サビに変貌する楽曲構造ーー2010年代の日本のロックバンドがリズムのアッパーさに重心を置いて鳴らしてきた所謂“アゲる”楽曲とは一線を画した形で、なおかつ現行の海外のポップミュージックにおいて重要な要素を占めるようになったEDMを食った上で日本的なメロディを羽ばたかせ、明らかに異形であるからこそ未知のポップネスを響かせた「Flash!!!」。これまで何度も披露されてきた楽曲ではあるものの、さあ行こうと拡声と覚醒を響かせたオープニングから立て続けに披露されると、やはりKing Gnuは日本のポップミュージックのフォーマット自体を更新する意志を宣誓し、その旗を振るバンドなのだと改めて実感した。何より、その異形の楽曲に4人自身が興奮し一気にバーストしていく瞬間の、熱の伝播力が凄まじい。

      

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