『南條愛乃 Live Tour 2018 - THE MEMORIES APARTMENT -』9月23日公演レポート
南條愛乃の“アパート”は幸せに満ち溢れた空間に 『東京 1/3650』を主軸にしたツアー千葉公演
アンコールでは、5年間の出来事やライブでの印象を綴った「・R・i・n・g・」などを経て、新曲「みんなの"好きな言葉"で書いた歌」を歌唱。同楽曲は、ベストアルバムの制作時に募集したファンの“好きな一言”を、南條が歌詞に盛り込んだものだ。その間奏では、ライブ当日に会場で集めたフレーズも読み上げられ、多くの社会人を泣かせた「給料日」や「定時上がり」などの一言には、会場全体がくすりとさせられる。そんな和やかなひとときを過ごしたところで、この日のステージに幕を下ろした。
振り返れば、この日は「Precious time」を除く『東京 1/3650』の全収録楽曲が披露されており、ソロ活動当初の雰囲気を存分に楽しむことができた。また、この日のセットリストには、序盤の「Gerbera」や「スキップトラベル」など、同作以後の発表楽曲でありベストアルバムに収録されている楽曲も組み込まれていた。それでもなお、南條のソロ活動におけるコンセプトが明確に感じられたことは、特に記しておくべき事項だろう。彼女の音楽がファンの日常に寄り添えるのは、その愛情に満ちた人柄ゆえなのかもしれない。だからこそ、南條愛乃のアパートからは、いつだって住人の幸せそうな声が響いてくるのだ。
(取材・文=青木皓太/写真=マツモトタカユキ)
■セットリスト
1.THE MEMORIES APARTMENT
2.あなたの愛した世界
3.黄昏のスタアライト
4.きみを探しに
5.Gerbera
6.スキップトラベル
7.idc
8.飛ぶサカナ
9.小さな恋の花
10.Silly-Go-Round
11.一切は物語
12.夜、静かな夢
13.believe in myself
14.Recording.
15.Dear × Dear
16.7月25日
17.だいすき
18.だから、ありがとう
19.+1day
20.光のはじまり
21.君が笑む夕暮れ
En1.ゼロイチキセキ
En2.・R・i・n・g・
En3.みんなの“好きな言葉”で書いた歌
■関連リンク
南條愛乃 <NBCユニバーサル>公式サイト