西野七瀬センター曲は乃木坂46の歴史を映す鏡 歴代MVからアイドルとしての歩みを辿る

 乃木坂46の22ndシングル『帰り道は遠回りしたくなる』が、11月14日にリリースされる。表題曲のセンターを務めるのは、年内をもってグループを卒業する西野七瀬。卒業シングルとしては、深川麻衣がセンターを務めた14thシングル『ハルジオンが咲く頃』、橋本奈々未がセンターを飾った16thシングル『サヨナラの意味』に続く、3枚目に当たる。

『帰り道は遠回りしたくなる』(初回仕様限定盤 TypeA)

 また彼女は、今作でグループ最多となる7度目のセンターを飾ることとなる。初めてセンターを務めた8thシングル『気づいたら片想い』から、22ndシングル『帰り道は遠回りしたくなる』まで、白石麻衣、齋藤飛鳥とのダブルセンターを含め、彼女のセンターの軌跡は乃木坂46が歩んできた上り坂の歴史を映す鏡でもある。本記事では、西野がセンターを飾ったシングル表題曲7作から5作のMVを選出し、その歩みを辿っていく。

8thシングル『気づいたら片想い』

乃木坂46 『気づいたら片想い』Short Ver.

 西野の初センターとなった「気づいたら片想い」は、彼女がセンターに選ばれるというストーリー仕立てのMVとなっている。泣き笑いの表情が印象的なジャケットが表すように、切ないメロディとサウンドによる楽曲だ。寿命があとわずかな西野の命を“たんぽぽの綿毛”に例え、メンバーと共にライブのステージを目指す物語は、“切ない”と“刹那”でのダブルミーニングである。監督は柳沢翔、クリエイティブディレクターは澤本嘉光。澤本は、後に「今、話したい誰かがいる」「帰り道は遠回りしたくなる」でも、再び西野と関わることとなる。

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