2018年は“BTS(防弾少年団)の年”だった? 『MGA』ノミネートから紐解くK-POPシーンの今
K-POPらしい「ダンス部門」にも注目
『MGA』には他に「歌手部門」と「ジャンル部門」があるが、その中でもジャンル部門に設定された「ダンス賞」に注目したい。多くの人が思い浮かべる「K-POP=ダンス」の部分に特化した賞と言える。この賞は男女にわかれており、今年話題になったダンスを踊ったグループがノミネートされているようだ。
「女性ダンス賞」にノミネートされているMOMOLAND「BBoom BBoom」は、馴染みやすい“ダサくて可愛いダンス”がウケたという。ダンス練習動画は10月現在で、1億回再生数を超えた。MV以外の動画では珍しい現象ではないだろうか。
「男性ダンス賞」には「ハンマーダンス(シュートダンス)」を取り入れたことで曲とともに多くの人たちに広まっていったPENTAGON「Shine」がノミネートされている。日本ではDA PUMP「U.S.A」の「いいねダンス」で有名な振り付けだが、韓国ではPENTAGONがそのダンスを広めた。
他のノミネート者にはBTSやTWICEといった強豪が揃っているが、ダンスをどういった形で評価するかが気になるところだ。
年末の賞レースを見ることで韓国の音楽シーンが見えてくる
『MelOn Music Awards』の時もそうだったが、年末の賞レースというのは今年の音楽シーンを振り返るのにはもってこいだ。数多くの音楽たちが怒涛のように流れていくリアルタイムの時間の中ではなかなか気付けなかったことが、俯瞰してみることで見えてくる。そして、来年の流れも見えてくることもあるだろう。そういった視点で、賞レースを見てみたら面白いのではないだろうか。
これから、多くの授賞式が韓国で行われる。それぞれの特色などもあるので、1つに限らず様々な授賞式をチェックしてみて欲しい。また、1年の締めくくりを飾るということもあり、各授賞式では豪華で特別なステージが行われることも多い。ここにもぜひ注目して欲しい。
■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等
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