けもなれ、黄昏流星群、大恋愛、リーガルV、僕とシッポと神楽坂……2018年秋ドラマ注目主題歌

2018秋ドラマ注目主題歌は?

アイドルグループの充実

 「ジャニーズ×ドラマ」といえば、主演を務めるメンバーの属するグループが主題歌を担当することが多く、これまでにも数えきれないほどのヒット曲が誕生してきた。今クール相葉雅紀が主演を務める『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)の主題歌は、嵐「君のうた」だ。作曲は多田慎也(2007年「Still...」、2009年「マイガール」など)、編曲は佐々木博史(2010年「Monster」、2016年「Daylight」など)が担当。嵐ファンから根強い人気がある楽曲を手がけてきた両者のタッグとなる。

金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』10月12日(金)スタート!

 その他にもKing & Princeの高橋海人、神宮寺勇太、岩橋玄樹主演の『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系)主題歌にはKing & Princeの「Memorial」、Sexy Zone 中島健人主演『ドロ刑 -警視庁捜査三課- 』(日本テレビ系)の主題歌はSexy Zone「カラクリだらけのテンダネス」が担当。これらの楽曲が、ドラマとどのようにリンクしていくのか気になるところ。

King & Prince「Memorial」Music Video

 また、ガールズグループにも注目したい。『深夜のダメ恋図鑑』(テレビ朝日系)主題歌は、TWICE「STAY BY MY SIDE」だ。TWICEは女の子の恋に悩む姿をキュートに愛らしく体現している存在。そんなTWICEの楽曲は、恋愛に振り回されてしまう登場人物たちをチャーミングに演出してくれることだろう。また、『このマンガがすごい!』(テレビ東京系)オープニングテーマには、アンジュルム「タデ食う虫もLike it!」が抜擢。さらに同曲は、前山田健一による提供曲とのこと。同ドラマ放送をきっかけに、アンジュルムの活躍がさらに飛躍することを期待したい。

表現力豊かな男性ボーカル

 ドラマのシーンを彩る主題歌は、サウンドのみならず声も重要だ。『リーガルV~元弁護士・小島遊翔子~』の主題歌は、SEKAI NO OWARI 「イルミネーション」。柔らかく透明感あるFukaseの声は人間の汚れた部分や臆病さを包み込むように思える。人間の様々な側面が見えるリーガルドラマとの相性も良いのではないだろうか。

 福本伸行の人気漫画を実写化した『天 天和通りの快男児』(テレビ東京系)の主題歌は、THE YELLOW MONKEY「天道虫」だ。ハスキーで危険な香り漂う吉井和也の声が、同ドラマの魅力を引き出していくことだろう。

 また、『今日から俺は!! 』(日本テレビ系)では、ドラマより派生したバンド“今日俺バンド”が誕生。嶋大輔「男の勲章」のカバーで主題歌を務める。かつての修二と彰による「青春アミーゴ」のように、ドラマキャラクターの人気から連動したヒットが狙えるか注目される。

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 J-POPを牽引する若手アーティストから、重厚感ある大物アーティストまで、音楽好きからも厚い支持を得るアーティストが多く抜擢されている今期ドラマ主題歌。ドラマをヒットさせるにあたり、主題歌の重要性が高まっていることを感じさせるランナップとなった。

(文=北村奈都樹)

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