堂本剛ソロプロジェクト ENDRECHERIから目が離せない 濃密なファンクとパフォーマンスの凄み

 同シングルを聴いていると、星野源のアルバム『YELLOW DANCER』を思い出す。この作品は、R&B/ファンクを取り入れたポップスであるのは然ることながら、ブラックミュージックに則った官能要素を文学的に表現したアルバムでもある。そして『YELLOW DANCER』は初週10万枚(参考)の大ヒットを記録し、J-POPシーンにブラックミュージックへの入り口を作った。

 一方ENDRECHERIは、ファンクに傾倒した音楽性であるにも関わらず、群を抜いた楽曲センスとパフォーマンスの質の高さで、今やファンク好き問わずに万人を魅了している。さらに、9月29日放送の『SONGS』(NHK総合)にも出演。「ENDRECHERIの追求するファンク」を特集するという。星野源が“入り口”を作ったとするならば、彼はJ-POPシーンにおけるブラックミュージックの拡張を施す存在になるのではないだろか。ENDRECHERIの楽曲が浸透していく様子を見ているとそう思わずにいられない。

 ちなみに『SONGS』では、「one more purple funk... -硬命 katana-」も披露するとのこと。きっと私たちを陶酔させるようなパフォーマンスを見ることができるだろう。同放送をきっかけに、今後彼の音楽性にさらなる注目が集まるのではないだろうか。躍進し続けるENDRECHERIは、誰も無視できない存在になっている。

(文=北村奈都樹)

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