V6、ENDRECHERI、King & Prince、関ジャニ∞……5月リリースのジャニーズ楽曲をプレイバック
毎月豊作のジャニーズ関連新作。話題作が次々と発表されるのはとても楽しみなことだが、「自担グループしか追いきれない!」という方も多いのではないだろうか。そこで今回は5月にリリースされたV6、ENDRECHERIこと堂本剛、King & Prince、そして関ジャニ∞の新作をまとめてご紹介したい。
V6『Crazy Rays/KEEP GOING』
毎回攻めの姿勢でハイクオリティな楽曲を発表しているV6の新作『Crazy Rays / KEEP GOING』は、井ノ原快彦主演のドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)のテーマソングとWOWOWのスペインサッカーテーマソングというダブルタイアップ・ダブルA面シングル。「Crazy Rays」は真心ブラザーズ・桜井秀俊による美しい歌詞が印象的だ。ここ数作はバラードなどのしっとりとした楽曲のリリースが多かったV6だが、今回のシングルは一転してアップテンポ。華やかかつグルーヴィーな洋楽風の音にのせて伸びやかに展開されるメンバーのボーカルは、肩から良い感じに力が抜けていて大人の魅力を感じさせる。MVで披露している一糸乱れぬキレッキレのダンスも「流石!」の一言。舞台などでも第一線でその実力を遺憾なく発揮し続けてきたV6の“ダンスアイドルグループ”としての決意が、これでもかと込められたパワフルな作品だ。
ENDRECHERI(堂本剛)『HYBRID FUNK』
KinKi Kidsとしての活動も精力的な堂本剛の、ENDRECHERI名義での待望の新作『HYBRID FUNK』。今回のアルバムはタイトル通りファンクサウンドに注力した曲が多いのが印象的だ。しかし、一方でインストゥルメンタルからハードロック、歌唱力の高さがよくわかるバラード、そしてメッセージ性の強い歌詞が特徴的な曲……と、彼が影響を受け、自らの表現に昇華してきた音楽性がとても幅広いことがよくわかる作品にもなっている。MVでのセクシーなダンスパフォーマンスや、段階的に髪を切りながら撮影された独特なジャケ写、アートワークも美しい。聴覚に訴える“音楽”としてだけでなく、全身を使った視覚的な表現も駆使し、それらすべてをまとめて楽曲をひとつの“芸術”として成立させていると言えるだろう。“堂本剛”という存在自体を音楽に落とし込んだような作品だ。彼の音楽への愛と底力を、改めて痛感した。
King & Prince『シンデレラガール』
デビュー前からすでに圧倒的人気を誇るグループだったMr.King vs Mr.Prince改め、King & Prince(通称キンプリ)。待ちに待ったメジャーデビューシングル『シンデレラガール』の表題曲は、メンバーの平野紫耀が出演中のドラマ『花のち晴れ』(TBS系)の主題歌だ。ポップな打ち込みサウンドがキラキラした雰囲気を醸し出す、少女漫画っぽさ全開の楽曲。ドラマをイメージした曲かと思いきや、実はメンバーからファンへのラブソングにもなっているのがニクイ。
<I Wanna always be your King & Prince>
歌詞の最後のワンフレーズは、「僕たちはいつだって君たちだけの“King & Prince”だよ!」というメッセージ。これはデビュー前から応援しているファンにとってはたまらないだろう。“アイドルの王道”感溢れる普遍的なメッセージが、これからどんな方向にでも変化、成長できる彼らの伸びしろを表しているような清々しさを感じる楽曲だ。