>  >  > ポルノグラフィティ音楽的魅力の奥深さ

ポルノグラフィティの音楽的魅力の奥深さ 初の配信限定リリース曲や代表曲などから紐解く

関連タグ
ポルノグラフィティ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 9月8日にメジャーデビュー20周年イヤーに突入したポルノグラフィティ。その記念すべき節目を目前にした9月7日から、全楽曲のサブスクリプションサービスでの配信をスタート。そして、新曲「Zombies are standing out」を本日9月28日に配信限定でリリース。配信開始と同時にiTunes、moraリアルタイムランキングでは1位を獲得し話題となっている。そこで本稿では改めてポルノグラフィティの楽曲の魅力を紐解きたい。

 9月22日に放送された『SONGS』(NHK総合)で、涙ながらに地元・広島県立因島高校の生徒たちに『しまなみロマンスポルノ’18~Deep Breath~』2日目の中止を告げ、控え室で「愛が呼ぶほうへ」を合唱していたことからも分かるように、ポルノグラフィティはその温かい人柄で多くのファンを魅了してきたことは間違いない(ちなみに筆者は初日に足を運んだのだが、郷土愛溢れる素晴らしい公演だったことも記しておく)。それに加え、岡野昭仁(Vo)と新藤晴一(Gt)という2人のソングライターが多くの名曲を生み出し続けていることも、人気の要因だ。

 代表曲というと多くのリスナーの頭に浮かぶのは「アポロ」「アゲハ蝶」「サウダージ」「ミュージック・アワー」といった、比較的初期の楽曲だろう。デビュー曲である「アポロ」はテンポの速さや岡野の特徴的なボーカル、〈ビジンが意味ありげなビショウ〉など独特な言い回しの新藤の歌詞など、今の彼らの基礎を作った1曲。一方、ラテン調の「アゲハ蝶」、切ない失恋を描いた「サウダージ」、ハイテンションな「ミュージック・アワー」も“ポルノグラフィティらしさ”を築いた重要なものだ。

 しかし、その後岡野と新藤を中心に作詞作曲を手がけるようになると、楽曲はより幅広く深みを増していく。岡野は真っ直ぐで切ない「Winding Road」「夕陽と星空と僕」のようなラブソング、熱くマッシブな「アニマロッサ」「ワンモアタイム」、ストレートないわゆる“応援ソング”「君は100%」「キング&クイーン」などに加え、「カゲボウシ」「そらいろ」といった“故郷”や“友人”を思った歌を制作していた。意外にも彼らのイメージにあるキャッチーでポップな楽曲というより、つい何度も聴きたくなる、言うならば“スルメ曲”が多い。ファンの間でも人気の高いものばかりだ。

 一方、アダルティな雰囲気の「痛い立ち位置」、壮大でキャッチーな「瞬く星の下で」、王道ギターロックの「THE DAY」や「LiAR」、“愛”を歌ったバラード「この胸を、愛を射よ」など多くのシングル表題曲で作詞作曲を手掛けてきた新藤。ストーリー性のある歌詞で自らの世界観を追求しつつも、常に挑戦を続け、メロディにはトレンドもしっかりと取り入れている印象だ。近作では「MICROWAVE」や「カメレオン・レンズ」でトロピカル・ハウス調のEDMにチャレンジ、「ライラ」ではロシア民謡を取り入れるなど、ポルノグラフィティに革新をもたらしてきた。

 そして、彼らにとって初の配信限定リリースとなる「Zombies are standing out」は岡野が作曲を、新藤が作詞を務め、編曲は二人とサポートギタリスト・tasukuが担当している。前々作「カメレオン・レンズ」や前作「ブレス」とは全く異なる印象を受ける、骨太でクールなロックチューン。彼らの音楽性の幅広さを改めて示す楽曲だ。どんな曲も歌いこなす岡野の安定したボーカル、“ロックバンド・ポルノグラフィティ”を形作る新藤のギターサウンド。〈熱い血が流れてた時のことを 思い出そうとしても頭が割れそうに痛む〉と、ゾンビの視点から描く斬新でありながらも新藤らしい歌詞や、随所にエレクトロなサウンドを取り入れたアレンジは彼らの“現在地”を示し、20周年のキックオフにふさわしい1曲となっている。

ポルノグラフィティ 『Zombies are standing out(short ver.)』

 サブスクリプションでの配信開始直後から、TwitterなどのSNS上ではファンを中心に彼らの“隠れた名曲”や“推し曲”を紹介したり、プレイリストを公開したりする動きが見られた。そこに挙がった楽曲が実に様々だったことからも、ポルノグラフィティの音楽的魅力の奥深さを感じる。彼らが生み出すサウンドや歌詞の面白さは、数曲の代表曲だけでは語りつくせない。だからこそ、デビューから20年を経た今もなお、新たなファンを獲得し続けているのだろう。

(文=村上夏菜)

■リリース情報
配信限定シングル
「Zombies are standing out」
2018年9月28日(金) ダウンロード配信スタート

全国家電店やソニーショールーム/ソニーストアなどのウォークマンコーナーで展開する
「Hi-Res Tasting Spot」では、ポルノグラフィティの「Zombies are standing out」を先行試聴が可能。
【開催期間】
20178年10月6日(土)~順次展開
【開催場所】
全国の『Hi-Res Tasting Spot』を設置している家電店のウォークマン®コーナー
ソニー ショールーム/ソニーストア 銀座、ソニーストア札幌・ 名古屋・大阪・福岡天神
【試聴楽曲】
「Zombies are standing out」/ポルノグラフィティ
特設サイト

■番組情報
「ポルノグラフィティの“しまなみテレビ”」
2018年9月28日(金)21:00〜
生配信は以下
ポルノグラフィティオフィシャルYouTubeチャンネル

■関連リンク
ポルノグラフィティオフィシャルHP

「ポルノグラフィティの音楽的魅力の奥深さ 初の配信限定リリース曲や代表曲などから紐解く」のページです。の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版