グループ魂、ロックバンドのパワーとエンタメ性備えたステージ “水入らず”な単独公演を振り返る

グループ魂、単独公演を振り返る

 アンコールでは、破壊、暴動、バイト君によるギター漫談風のコントも。じつはグループ魂は、この3人による漫談スタイルのコントグループとして始まったのだ(当時は老舗演芸番組『笑点』にも出演した)。「このコントがいちばん気がかりだったんだよね」(暴動)と3人とも少し緊張していたようだが、グループ魂の原点である3人のネタを堪能できたことも、このライブの大きなポイントだった。

 ラストはグループ魂そのものをテーマにした「TMC」。「あー、おもしろかった!」という声があちこちから聞こえるなか、ライブは終了した。超売れっ子の脚本家、俳優が中心になっているバンドだけに活動を続けるのはめちゃくちゃ大変だと思うが、ぜひ、この先も継続してほしいと心から願う。そして筆者は、ここで改めて宣言したい。“エルレより、普通に、魂が好き!”と。

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■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

(写真=(c) 緒車寿一)

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