BTS、PENTAGON、CNBLUE…K-POPの幅広さ感じる最新チャート 各グループのスタンスを考察

 PENTAGONは韓国の音楽専門チャンネルが企画したリアリティー番組から生まれたグループで、90年代生まれのメンバーは今どきの超“イケメン”。ただ、オフィシャルHPのプロフィールを見ると、「生年月日」や「特技」のほかに「言語」のトピックもあり、それぞれ「英語・中国語」「韓国語・中国語」「日本語」などの回答が寄せられています。そう、PENTAGONは韓国生まれのグループでありながら、日本、中国、韓国出身の10名によって構成されており、最初から“我々は東アジア文化圏の集合体である”ことを意識していると思われます。同じ企画が今の日本から生まれるかな? ちょっと考えてしまいますね。

 最新のR&B路線とメロウな普遍性を両方押さえた楽曲と、ティーンの女の子がとろけてしまいそうな甘い歌詞。PENTAGONは若い層を中心にもっと売れていくでしょう。いよいよ世界に広まり「これが今のアジア!」と認知された時に、我々日本人リスナーはどう呼応すべきなのか。次々と新人が飛び出してくるK-POPの勢いを見ながら、そんなことを漠然と思うのでした。

■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

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