星野源、“座長”としての風格 Twitterトレンド世界1位など反響相次いだ『おげんさんといっしょ』

 また、星野が「実はお父さんミュージカル大好きなのよね」と、高畑に話をふったことで、トークは高畑のミュージカル偏愛の話に。演劇を観るためにひとりでニューヨークに行くという熱烈なミュージカル好きである高畑であるが、番組ではなかなかその思いをうまく伝えられず困惑してしまう場面も。しかし、星野が「いいの。これはこういうふうに語る番組なの」とフォローし、話しやすい空気を作っていった。番組全体が終始リラックスした雰囲気であることも、星野のこうした気遣いによるもであることが伺える。最初は戸惑いながら話していた高畑も、最後には「日本ではミュージカルの敷居が高いから、遊びに行く感覚で観てくれる世の中になるように頑張る」とミュージカルに対する胸の内を語っていた。星野も映画『雨に唄えば』や、和製ミュージカル映画『君も出世ができる』が好きで、特にフランキー堺や植木等といった世代の映画が好きだと明かした。また、高畑が映画『グレイテスト・ショーマン』の舞台裏映像を見て涙ぐんだというエピソードを話すと、星野も「ポケモンやスマッシュブラザーズを、海外で発表したときの映像が大好きなの。イエーイって泣きながらみんな喜んでて。それ観ると泣いちゃうのよ。全身で表現するってなんて素敵なんだろう」と、高畑に共感しながら語った。

 番組後半では、出演者がパフォーマンスを次々と披露していく。三浦は自身の楽曲「DIVE!」を星野編曲によるスペシャルバージョンで、藤井はトラックメイカー・STUTSを演奏に含め自身の名曲「ナンダカンダ」をパフォーマンスした。また“宮野真守似”のアイドル・雅マモルも登場。自身が手がけた楽曲「恋はホップステップジャンプ」を披露。高畑は星野の楽曲「Family Song」を、星野と長岡 亮介による弾き語りに乗せて歌った。

 前回の放送では、星野がマイケル・ジャクソンやゲストの細野晴臣への音楽偏愛について語られる場面が多かった『おげんさんといっしょ』。今回はトークや演奏を通して、星野だけでなく、三浦や高畑などの出演者にもフォーカスを当てた放送になった。星野は、自分の話を入れつつ相手の話に共感することで、相手がもっと話したくなるような環境を作っていった。さらに、終始自然体で番組を進めている姿勢は、周囲もリラックスさせているように思える。そうした星野の気配りや周囲を引き立てていく様子からは、前回よりもさらに座長としての風格を感じた。放送2回目にしてチームワークが出来上がってきている同番組。ゆっくり時間をかけて放送を重ねることで、”おげんさんファミリー”の絆が徐々に深まっていくところも、今後の見所となっていくことだろう。

(文=北村奈都樹)

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