岡村靖幸、悩みに寄り添う“穏やかさ”に抱いた好感 『おやすみ日本』ゲスト回を見て

 「眠いい音楽」のコーナーでは、岡村と宮藤の二人が、井上陽水と玉置浩二のコラボレーション楽曲「夏の終わりのハーモニー」を披露。岡村が玉置浩二パートを、宮藤が井上陽水パートを歌った。さらに、岡村の提案でふたりで「眠いいね!」をテーマに即興ソングを作ることに。岡村が、メロウなギターフレーズを弾きながら〈眠いね日本/こんなに眠いのは自然現象なのか/それとも現実を認められなくて眠いのか〉と、人々の悩みをすくいあげるような即興ソングを歌う場面も。

 岡村は、“眠れない声”に対して終始穏やかな表情で話を聞き、じっくり考えながら、悩める人たちにエールやアドバイスを送った。そんな相手に寄り添う姿勢こそが、多くのファンを惹きつけるのだろう。また、自身の話をする際、飾らずなんでも打ち明ける自然体な姿勢も、岡村が愛される理由のひとつなのかもしれない。

(文=北村奈都樹)

■岡村靖幸「眠いい音楽リスト」
Águas De Março/Antonio Carlos Jobim & Elis Regina
Signals/ブライアン・イーノ
RedEye/King 
Answered Prayers/デヴィッド・シルヴィアン
日本の人/HIS

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