安田レイ、『健康で文化的な最低限度の生活』OP曲「Sunny」で引き出されたシンガーとしての特性
シンガーの安田レイが自身10枚目となるシングル『Sunny』を8月22日にリリースする。表題曲は現在放映中のテレビドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(カンテレ・フジテレビ系、火曜よる9時〜)のオープニングテーマに起用されていることでも話題。オンエアを視聴したファンからは、「元気が出る」「今までにない爽快感」といった感想も寄せられており、ドラマの盛り上がりとともに、幅広いリスナーを獲得していきそうな楽曲となっている。
『健康で文化的な最低限度の生活』は柏木ハルコの同名コミックの実写化作品。生活保護受給者の支援をするケースワーカーとして働き始めた主人公えみる(吉岡里帆)が、先輩の半田(井浦新)や同期の仲間たちとともに、難題に直面しながら成長していく物語だ。さまざまな理由で生活保護を受けることになった人々に寄り添い、悩み、傷つきながらも前向きに生きるえみるの姿が毎話共感を呼ぶ。
「Sunny」は本作のオープニングになることを受け、安田が原作を読み込み、歌詞を書き下ろした。執筆にあたっては、えみるに感情移入する部分が多くあったとコメントしているが、たとえば〈きっと何度迷って泣いて 乗り越えてきても また自信を失くして立ち止まりながら行くのだろう〉という部分などは、まさにドラマの中のえみるに重なるところだ。まだ20代の女の子が対峙するには過酷すぎる現実に、えみるは劇中で何度も涙を見せる。しかし、彼女なりの信念に従い、がむしゃらに一途に問題に立ち向かっていく様が、歌詞を通して伝わって来る。
また、爽やかで疾走感あふれる曲調にもドラマの世界観が表れている。イントロからキラキラと光が弾けるようなアレンジが心を浮き立たせ、多幸感あふれるサビへ。その上を安田の伸びやかで力強い歌声が駆け抜けていく。彼女のキャラクターやシンガーとしての特性が最大限引き出された作品と言える。
これにはドラマプロデューサーの米田孝も「夏ドラマらしい爽快感と疾走感、それでいて、どこかもどかしさや切なさを感じ、なおかつこれから始まる1時間を見たくなるようなワクワク感もある曲、という相当無茶なリクエストをさせていただいた結果、まさか、全てに応える楽曲を一発で作ってきて下さいました!」と太鼓判を押す。
重くなりがちなテーマを持つ作品のオープニング曲として「Sunny」に期待された役割は、どんな人生にもやり直すきっかけはあるという明るく前向きなメッセージを視聴者に届けること。そんな大役を本作は十二分に果たしている。
2013年にソロデビューを飾り、ドラマ・CM・アニメの主題歌など、数々の話題曲を世に送り出してきた安田レイ。TBS 系ドラマ『結婚式の前日に』の主題歌としてリリースした「あしたいろ」では、「第57回輝く!日本レコード大賞」新人賞を受賞するなど、順調にキャリアを重ねてきた。バラードからアップテンポの楽曲まで幅広いジャンルをこなす彼女の曲の中でも、「Sunny」は一際躍動感と生命力にあふれている。おそらく、今後ライブでも代表曲として歌い継がれていくことは間違いない。すでに全国のFM局でもパワープレイ中。この夏はさまざまなシーンで「Sunny」を聴くことができそうだ。
■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。
■リリース情報
『Sunny』
発売:2018年8月22日
価格:¥1,111(税抜)
1. Sunny
2. bring back the colors
3. Sunny -Instrumental-
4. bring back the colors -Instrumental-
【初回生産限定盤】
東京・大阪 某所開催 イベントライブ参加応募チラシ封入
【タイアップ】
カンテレ・フジテレビ系列 火9ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」オープニング曲
8月14日よりフル配信スタート