YOSHIKI、ゆず、Cocco、嵐……西日本豪雨に対するアーティストたちのチャリティ活動を追う

 発生から2週間が経過した「平成30年7月豪雨」(西日本豪雨)。広島・岡山の一部地域では、避難生活の長期化や復旧作業の難航など、未だに多くの被害を抱えている。これまでも災害時、被災者支援に立ち上がったタレント・ミュージシャンは少なくないが、今回も様々なアーティストたちによるアクションが起こされている。

 まず、LAで被害を知ったというYOSHIKI(X JAPAN)は7月9日、自身のTwitterで「先ほどアメリカのニュースで知りました。亡くなった方のご冥福をお祈りします。そしてこれ以上豪雨による被害が広がらない事を祈っています」とのメッセージを寄せ、その後、自身の運営する米国非営利公益法人501(c)(3) 「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じ、日本赤十字社に1000万円を寄付した。YOSHIKIは個人、そしてX JAPANとしてもこれまで様々なチャリティー活動を行ってきた。2011年東日本大震災後には、X JAPAN『THE LAST LIVE〜最後の夜〜』で使用した自らのクリスタルピアノをチャリティーオークションへ出品して落札額を全額寄付、さらにX JAPANの『a-nation』出演料の全額寄付も行った。2015年にはX JAPANとして被災地・石巻の震災復興ライブを開催。収益金は「中央共同募金会」に全額寄付し、被災地の子供たちの支援に使用されたという。また2016年の熊本地震、2017年のアメリカのハリケーン・ハービーの被災地への義援金寄付をはじめ、継続的な支援を行っている。

ゆず『うたエール (弾き語りバージョン)』

 7月6日、7日と8日に開催予定だった全国ツアー『YUZU ARENA TOUR 2018 BIG YELL』広島グリーンアリーナ公演を2日間中止にしたゆずは「うたエール」弾き語りバージョンをレコーディングし、7月20日に配信リリース。その収益を被災地の支援金として全額寄付することを発表している。ゆずの二人は豪雨被害に直面し、“ゆずとして何ができるか”を考え、“歌”で支援することを決意。最新アルバム『BIG YELL』から「うたエール」を選び、彼らの原点である弾き語りバージョンで再レコーディングを行った。 公式サイトで公開されている連名のコメントは「僕たちの歌が、皆さんのこれからの復旧・復興のエールになりますように」との一言で締めくくられており、寄付先や寄付金額は追ってゆずの公式サイトで報告される。

 また、アパレルブランド・Composition-aを設立したCoccoは、メジャーデビュー21周年を迎えたことを記念し、21着限定「夢のポケット付ティアード・スカート」を制作。同商品の売上利益金全額を西日本豪雨のチャリティとして寄付することを直筆のコメントと共に発表した。価格は7万7760円で、7月16日正午よりブランドオフィシャルサイトにて販売を開始。7月21日現在、商品は完売している。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる