『100』インタビュー
w-inds.が『100』で追求した“ジャンルレスなポップス”「僕らが歩んできた道を表現できると思った」
環境に応じてベストなものに変えていけるパフォーマンスの強み
――ラストの2曲、「Drive All Night」と「Sugar」についても聞かせてください。
涼平:「Drive All Night」のときは、レコーディングの数日前に僕が風邪を引いてしまって……。当日は「ギリギリ大丈夫かな」と思って向かったら、「声大丈夫?」とみんなに言われて、「ギリギリ行けるからやらせてくれない?」と話をしました。それで歌ってみたら、いつもと違う声の成分が出て、「こっちの方がいいね」となったのを覚えていますね。
慶太:この曲は、ギターを3本ぐらい重ねているんですけど、それをひとりで全部重ねて、寂しい思いをして……。
――この曲のカッティングギターは、楽曲の大きな魅力になっていますね。
慶太:自分の好きな単音カッティングのパターンがあって、それがちょうどこのパターンなんですよ。一時期こればかり練習していたぐらいで、大好きな単音カッティングのオンパレードです。僕はもともとナイル・ロジャースが大好きだし、A Taste of Honeyも好きで、この曲にはその要素が入っているし、ファンクで一番好きなのはカッティングギターなんです。
龍一:ファンクの場合、そのカッティングギターが曲の主役になったりしますよね。この曲ではBメロの辺りも、カッティングのリズムがフローに影響を与えたりしていて。
慶太:最後のコードチェンジも工夫しました。フェイクをして、めちゃくちゃ高いところに行って、サビに戻ってきて。そこからサビが二回しあるのかと思ったらコードチェンジして、「すごくジャジーな雰囲気になる」みたいな。ファンクから一瞬アシッドジャズ系になるというのが、僕の売りポイントです(笑)。一方で、最後の「Sugar」は、もともとは詞を書いてくれたちかちゃんという女の子と作っていて、すごくいい曲だったんで、どこかのタイミングで誰かに歌ってほしいと思っていた曲ですね。
龍一:確か、地方に行ったときに、聴かせてくれたような気がするなぁ。
慶太:そうそう。最初は、誰か女性のシンガーに歌ってもらいたかった曲。でも、その機会がくることはなくて、今回のアルバム用に引っぱり出しました。この曲は、ずっと同じ展開がない、どこがサビかも分からないような雰囲気が好きですね。同じメロディを歌っても、トラックのコードが違っていたり、その後ろで鳴っている音が違ったりする。それが、この曲を作っているときの僕のブームだったんですよ。Aメロ→Bメロ→サビという構成は面白くないな、と思って、展開がずっと違うことを意識しました。歌詞の面では、最初にちかちゃんが書いてきてくれたときは全編英語詞でした。その段階からあまりにいい歌詞だったんで、どんな気持ちを歌ったものかを聞いたら、この歌詞は自分のお祖父さんについてのものだったみたいなんですよ。お祖父さんが、「お前は自分の宝物だよ」とずっと言ってくれていて、活動もすごく応援してくれていたみたいで……。そのお祖父さんに向けて書いた歌詞だったんです。その話を聞いてから聴くと、堪らない気持ちになりますよね。
――それで〈もっと会いに行けたのに〉という歌詞が出てくるんですね。それにしても、今回のアルバムには、みなさんがこれまでやってきたこと、経験してきたことが色々と詰め込まれていて、その結果またひとつギアを上げていくような感覚がある作品だと感じました。
慶太:そうですね。デビューした頃は、まさか僕たちが自分自身で全てをプロデュースしてアルバムを作るようになるとは、思ってもいなかったので(『INVISIBLE』には、セルフプロデュース曲とそうではない曲が両方収録されていた)。そう考えると、自分たちでもすごいことだなと思います。自分たちで言うのも変ですけど、ダンス&ボーカルグループとしての新たな形を打ち出せたんじゃないかな、と思っていますね。
――夏にはこの『100』に際してのツアーもありますし、『w-inds. Fes ADSR 2018 –Attitude Dance Sing Rhythm-』の開催も控えています。どんな気持ちで臨もうと思っていますか?
慶太:それぞれパッケージが違っていて、色々な見せ方ができるのは、今の僕たちの良さだと思うんですよ。長年続けているからこそ、今のw-inds.には色んな顔があって、会場やその空間ごとに、そこに合ったパフォーマンスができる。その中のどのパターンでも、自分たちの強みをしっかりと見せることができる。そういう意味では、フェスとツアーとで全然違うものを見せていけるんじゃないかと思います。
涼平:環境に応じて、そのときのベストなものに変えていける、というか。それができるようになったのは、すごくありがたいことですね。
龍一:パフォーマンスの柔軟性という意味では、この間のファンクラブツアーでも、またダンサーがいないパッケージを見せることができるようになったりもして。僕らは、デビュー当時は「Feel The Fate」以外では、基本的にはダンサーなしで3人だけでパフォーマンスすることが多かったんですよ。その時のスタイルに最近また挑戦して、3人だけのパフォーマンスでどれだけお客さんを盛り上げられるか、いいパフォーマンスを届けられるか、ということも考えています。その両方ができるのも、今の自分たちならではの強みだと思うので。
(取材・文=杉山仁)
■リリース情報
『100』
7月4日(水)
初回盤(CD+Blu-ray+スペシャルフォトブックレット76P予定):¥5,000(税込)
通常盤(CD Only):¥3,000(税込)
収録曲
M1. Bring back the summer
M2. Dirty Talk
M3. Temporary
M4. I missed you
M5. Celebration
M6. We Gotta Go
M7. Time Has Gone
M8. Stay Gold
M9. The love
M10. All my love is here for you
M11. Drive All Night
M12. Sugar
<初回盤封入特典>
・「『100」発売記念メンバープロデュースイベント応募券」または「スペシャルグッズプレゼント応募券」
・Blu-ray
「Time Has Gone」
「Dirty Talk」(MV)
「Temporary」(MV)
他「 100 -Behind The Scene 」 収録
<通常盤封入特典>
・「『100」発売記念メンバープロデュースイベント応募券」または「スペシャルグッズプレゼント応募券」
Spotify
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■キャンペーン情報
『【Spotify×w-inds.】「100」"全世界" Twitterシェアキャンペーン』
<キャンペーン対象期間>
6月27日(水)~7月10日(火)23:59
<応募条件・方法>
@SpotifyJp をフォロー必須。Spotifyアプリからw-inds.「Temporary」を視聴し、そのページからTwitterへハッシュタグ「#w_inds」をつけてシェアツイート。当選者にはSpotify JapanのTwitterアカウントよりDMで通知する予定。
■ライブ情報
全国ツアー『w-inds. LIVE TOUR 2018 "100"』
7月13日(金)東京・オリンパスホール⼋王⼦ 開場17:30/開演18:30
7月14日(土)東京・オリンパスホール⼋王⼦ 開場16:00/開演17:00
7月20日(金)千葉・市川市⽂化会館 ⼤ホール 開場17:30/開演18:30
7月22日(日)仙台・東京エレクトロンホール宮城 ⼤ホール 開場17:00/開演18:00
8月4日(土)兵庫・神⼾国際会館 こくさいホール 開場17:00/開演18:00
8月5日(日)⼤阪・オリックス劇場 開場16:00/開演17:00
8月12日(日)福岡・福岡市⺠会館 開場16:00/開演17:00
8月19日(日)神奈川・神奈川県⺠ホール・⼤ホール 開場17:00/開演18:00
8月25日(土)愛知・⽇本特殊陶業市⺠会館・フォレストホール 開場16:00/開演17:00
9月2日(日)埼⽟・ ⼤宮ソニックホール ⼤ホール 開場17:00/開演18:00
9月7日(金)東京・ 東京国際フォーラム ホールA 開場17:30/開演18:30
料⾦:¥7,500(全席指定・税込)
企画・制作:RISINGPRODUCTION/OFFICE PROPELLER
※3歳未満⼊場不可、3歳以上のお⼦様はチケットが必要です
※ファミリー席あり(3歳〜12歳対象:FC先⾏申込のみ対象)
『w-inds. Fes ADSR 2018 -Attitude Dance Sing Rhythm-』
7月7日(土)
会場:お台場J地区
出演アーティスト(50音順):
w-inds.、X4、COLOR CREATION、GANMI、SOLIDEMO、 Da-iCE、DOBERMAN INFINITY、BananaLemon、THE BEAT GARDEN、FAKY、FlowBack、MYNAME、Lead(五十音順)and more!
MC:Boo
公式HP
問合せ:ADN STATE 050-3532-5600(平日12:00〜17:00)
■関連リンク
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