村川梨衣、“2回目の梨の季節”に横浜で見せた「RiEMUSIC」のリアルな輪郭

村川梨衣、2度目のワンマン公演レポ

 大”りえしょん”コールを受けて、アンコールのステージに現れた村川はコンパクトなMCを挟みつつ、ドリーミーなミディアムチューンである1stアルバムのファーストトラック「Anytime, Anywhere」と、今年の5月23日に発表したばかりの最新シングル曲にしてスケール感あふれるロックナンバーである「Distance」という、来歴もジャンルも好対照な2曲をプレイ。そしてエレポップライクな原曲をソウル風に大胆にアレンジしたデビューシングル曲「Baby, My First Kiss」でオーディエンスと声を合わせて2ndライブの幕を閉じると「みなさんがついてきてくれるなら、また……」「みんな、ついてきてくれる?」と、フロアに明るい未来を予感させつつステージを後にした。

 村川はアーティストデビュー以来、自身の歌う楽曲群を「RiEMUSIC」と称し、いずれはジャンルとして確立させたいとして音楽活動を展開。そして今回のステージで彼女は、ハードロックからEDM、ハウスまで多彩でありながらも、“村川梨衣が歌うこと”ですべての楽曲をひとつの色でまとめ上げるRiEMUSICワールドを提示してみせた。彼女が予告した未来が実現した暁には、きっとジャンルとしてのRiEMUSICの横顔がさらにリアルに立ち上ってくることだろう。

(取材・文=成松哲/写真提供=日本コロムビア)

<セットリスト>
1.Graceful
2.水色のFantasy
3.レクイエム -Requiem-
4.Re:Emotion
5.Night terror
6.月のlx
7.硝子の扉
8.光のイグジット
9.恋するパレード
10.Bright
11.辿りつく物語(せかい)は
12.Tiny Tiny
13.帰れない場所へ
En1.Anytime, Anywhere
En2.Distance
En3.Baby, My First Kiss

村川梨衣 公式サイト

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